Fuji Rock Festival'05/Day 1-Vol.2 Eddi Reader/東京No.1 Soul Set/Lisa Loeb
フィールド・オブ・ヘブンでは風味堂がライヴ中で、その脇を通り抜けてオレンジコートに到着し、エディ・リーダーを観る。前夜祭での熱狂ぶりが思い出されるが、ここでの雰囲気はまったりとしたムードだ。客にリクエストを募ると、声が挙がったのが『Perfect』だった。エディは微笑みを絶やさぬまま歌い続け、時には両手を横に広げていて、とても気持ちよさそうだ。ではあるが、風味堂の音が漏れてくる中でのライヴになってしまい、少しやりにくそうだったみたい。彼女はこの後2日目のグリーンステージとジプシーアヴァロンにも出演し、実に3日間で4度のライヴをこなした。パティ・スミスに次ぐ、フジの空間に魅入られた女性アーティストになったのだろうか。
エディ・リーダーのライヴが終了したときに、強い雨が降り出した。一昨年も雨、昨年も雨で、そして今年も雨か。とほほ。しかし参加者は特に動じる気配もなく、淡々と雨具を取り出してはそれを着込んでいた。私はヘブンに移動し、東京No.1ソウルセットを少しだけ観る。ヴォーカルがラップ調で、少しクセがある。ギターの人は若干身を乗り出すようにして、体を躍動させながら弾いていた(個人的には、昨年末にこの人のソロプロジェクトのZoot 16のライヴを観ている)。
再びオレンジコートに戻り、リサ・ローブのライヴを観る。バンドがスタンバッている中を最後に登場。黒いドレス姿で、トレードマークである例のメガネももちろんかけている。個人的には7年半前にライヴを観たことがあり、また4~5年前くらいにインストアライヴを観ている。その歌声やアコギには力強さがあり、またバックバンドの演奏にも幅があって、音に厚みがある。リサにはフランク・ザッパの息子であるドゥイージルという、公私共によきパートナーがいたのだが、どうやら彼はここにはいない様子だ(後でパンフレットを見て、長い交際の末に別れたことを知った)。友人のイーサン・ホークに捧げると言って歌った大ヒット曲『Stay』や、テンポのいい『I Do』など、個人的には彼女の初期の曲が耳に残った。
オレンジコートは敷地内の最も奥に位置するステージで、そこから30分かけて最も手前のステージであるレッドマーキーまで戻ってきた。途中グリーンステージを通りかかったときに、ハイロウズが演奏中だった。私が目にしたのは『日曜日よりの使者』『ミサイルマン』の2曲だったが、特に後者ではあの第1回の嵐の天神山のことが頭をよぎった。フジロックも、回を重ねて今年で9回目なのだ。
(2005.8.19.)
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