Summer Sonic 2005/Day 1-Vol.1 ストレイテナー/Hal
フジロックの翌週に開催されることの多いサマーソニックだが、今年は1週置いて第2週週末の開催となった(よってロック・イン・ジャパン・フェスとも被らず)。とっくに梅雨明けしたとはいえ、東京圏は天候が不安定な状態。開催初日も雨のち曇りという予報だったのだが、なんとか雨は降らずにもってくれた。
会場に到着したのは10時ちょっと前。チケットのリストバンド交換は数箇所で行われていて、私は幕張メッセ1番ホール入り口前で交換を済ませた。売り子のお姉さんからコンパクトなプログラムをもらい、その後早速メッセの中に入ってみる。今年のインドアはメッセの1番から8番ホールまでをぶち抜きで使用。ライヴステージはもとより、物販や食事用の出店、スポンサーのブースなどが乱立し、そして既にたくさんの人で賑わっている。
私は、フジロックでもそうしたように、まずはHMVのブースに行ってタオルをもらった(HMVでは、対象のCDを買ってシールを台紙に貼り、それをフジロックとサマーソニックで持参するとタオルがもらえる、といったことをやっていた)。そして食事ならまずはコレということで、タイラーメンを食べる。麺が伸び気味だったけど。
ライヴのスタート時間は11時で、4番ホールのソニックステージに移動して時間になるのを待つ。そして定刻になり、ストレイテナーの出番となった。観るのは4月以来なのだが、そのときは単独公演でテナーファンに迎えられてのライヴだったのに対し、今回はフェスで、つまりは必ずしもバンドのファンでない人たちの前で演奏することになる。これはバンドにとってはファン層を拡大するチャンスであると同時に、バンドの姿勢が客と噛み合わないかもしれないというリスクも伴う。
がしかし、フロアには思った以上の人が集まっていて、そしてテナーもそれに応えた。ホリエのギターと日向のベースはいずれもソリッド、ナカマヤのドラムも屋台骨としてのリズムを担っている。爆音の勢い余ってか、音が割れまくりだったのが少し残念。演奏された曲はアルバム『Title』の冒頭3連発となる『Sad And Beautiful World』『Play The Star Guitar』『泳ぐ鳥』や、最新シングルである『The Remains』など。約30分の凝縮されたステージで、ホリエのMCには謙虚な姿勢がにじみ出ていた。テナーの音楽は洋楽ファンにも届くはずと思っていたのだが、その通りの結果になってとてもよかった。
サマーソニックは物販も数箇所に分かれていて、メッセ3番ホール内のグッズ売り場に並び、30分ほどしてTシャツを購入。昼食も摂って、再びソニックステージへ。アイルランド出身のハルというバンドを観る。アイルランドのバンドというと、ヴォーカルがエモーショナルであったりギターサウンドが印象的であったりと、どこかに「クセ」があるイメージだが、このハルにはそうしたクセがない。メロディアスでファンタジックで、強烈な一撃こそないがソフトで親しみやすい音を発していた。
(2005.8.23.)
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