Summer Sonic 2002/Day 2-Vol.1　Pleymo

幕張は私の自宅から電車やクルマで行き来できないところではないのだが、結局会場近くのホテルを予約し、宿泊した。ホテルには同じようにサマソニ参加者もいたし、スタッフもいた。そして、一部のアーティストも泊まっていたようだ。ちょうど幕張メッセでは恐竜展が行われていることもあってか、部屋は満室のようだった。


　朝は7時半に起きた。台風接近のため、天気予報は曇りのち雨ということだったが、窓から外を見てみると、小雨が降ったりやんだりという状態だった。ちょっと不安ではあるが、千葉マリンはスタンドに屋根もあるし、メッセに行ってしまえば雨は気にしなくてもよくなる。なんとかなりそうだと、自分に言い聞かせる。そして、思ったより体が重い。初日はほとんどメッセのインドアステージに居たし、激しく踊ったり前の方に詰めてモッシュしたりしていたわけでもなかったのに、体から疲れが抜けていない。特に足が。アスファルトは、あまり体に優しくないのかしら。





　今回のサマーソニック、日中出演するアーティストはアウトドアにせよインドアにせよ、特にどちらを観たいというのがない。というか、単に私が若手アーティストに対して鈍感なだけなのだが。。。ただ全般的に感じるのは、アウトドアの方がややメジャーだということだ(その分だけメディアにも後押しされているように思う)。とすれば、インドアのアーティストの方を、今観ておかなくてはという切迫感が強い。アウトドアのアーティストなら、今後またどこかで観る機会があるかもしれないし。そんな思いもあって、初日はほとんどメッセに入り浸りだったのだが、2日目は千葉マリンからスタート。プレイモと続くAだけは、どうしても観ておきたかったからだ。


　プレイモは、フランス出身の6人組。メンバーが全員ツナギ姿で、これが赤･白･青･緑･黒･黄色と、見事に色分けされている。ヘヴィーロック＋ラップという音は今ではあまり珍しくもないが、それでも新鮮に聴こえてしまうのは、彼らがフランス人だからかな？アリーナは昨夜のガンズほどではないにせよ、朝の一発目にしては結構埋まっている。


　歌詞は英語。MCも英語だが、ヴォーカルのマークは日本語も多用。「ニホン　ノ　ミナサン　ノ　マエ　デ　コンサート　ガ　デキテ　コウエイ　デス」とか言い、そして「サケベ！」を連呼して(笑)オーディエンスを煽る。私がプレイモをどうしても観ておきたいと思ったのは、彼らのアルバムのジャケットを見たからだ。アニメーションのセル画のような絵は、マークが自分で描いたのだそう。フランスといえば、ダフトパンクの松本零士フリークぶりが有名だが、彼らもまたアニメ大国日本に対し、特別な感慨を抱いているに違いない。「コウエイ　デス」は決してリップサービスではなく、彼らの本心なのではないかな。

「ガールズ！！サケベ！！」

「キャーーーーーーーー！！」

「ボーイズ！！サケベ！！」

「ウォオオオーーーー！！」

「エヴリワン！！サケベ！！」

「ワァーーーーーー！！」

　こんなような掛け合いもあって、思わず笑ってしまった。そして、とってもハッピーな気分にさせられた。バンドも張り切りすぎている様子で、結局持ち時間を15分はオーバーしたと思う。最後はほとんど全員がステージを降り、前方のオーディエンスとハイタッチを交わして、ライヴは終了した。途中小雨が降ったりやんだりしたが、そんな雨などものともしないパフォーマンスを、彼らはしてくれたのだ。



























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