Sonicmania'04 - Vol.1 Smorgas/Colour Of Fire/Shakalabbits/Future Kings Of Spain







夏場には乱立するようになったフェスティバルだが、冬場のフェスティバルも、2003年辺りからちらほら開催されるようになってきた。そして今回、サマーソニックの冬バージョンであるソニックマニアが、やはり東京と大阪の同時形式で開催されることに。インドアオンリーということで、さすがにコンパクトになった感は否めないが、その分だけ時間は効率的に使えそうだし、より多くのアーティストのライヴを楽しめると思う。





 開場は午前11時で、開演は午後1時。11時過ぎに現地入りしてチケットとリストバンドの交換を済ませ、グッズを眺めた後に食事エリアで腹ごしらえ。実は、開場から開演の間にもオープニングアクトとして2バンドの演奏があったのだが、私がフロアに入ったときには、ちょうどフーガーのライヴが終わったところだった。


 2つあるステージは対面式で、向かって左がマウンテンステージ、右がオーシャンステージとなっていた。先ほどのフーガーはマウンテンの方で、終了から約10分後にオーシャンの方からスモウガス登場。日本人の5人組バンドで(ドラムは女性だったような・・・)、ヘヴィーなサウンドにラップ調のヴォーカルといった具合。広い場内にも臆することなく自分たちのライヴをしていて、個人的には好感触。オープニングアクトという扱いではなく、正式エントリーでもよかったのでは?





 この後は約30分のインターバルがあって、午後1時からいよいよ正式にフェスがスタート。そのトップバッターはカラー・オブ・ファイアという、イギリスの4人組バンドだ。ヴォーカル&ギターが2人いて、曲によりリードヴォーカルが入れ替わり、あるいはツインにもなるといった具合。共に美形、というより妖艶な雰囲気が漂う。音の方は、ジョイ・ディヴィジョンやインターポールを思わせるモノトーンなロックで、プラシーボを少し地味にしたようにも感じた。


 続くは、日本のバンドであるシャカラビッツ。4人組で、目が行くのはやはりヴォーカルの女性。MCでは声がかすれていたのだが(あれが地声だったのかな?)、歌うと透き通った声に聴こえる。乱暴な言い方をすれば、ジュディ&マリーをハードにしたようなたたずまいだが、ヘヴィーロックやパンク勢が名を連ねるこのフェスの中では、かなり浮いていたように思った。当人たちも少なからず気にしていた様子がMCに伺えたのだが、こういうときはちまちましゃべらず、自分たちだってプロなんだぜという意地を、演奏そのもので見せた方がいいのにと思う。


 ライヴはほぼ時間通りに進み、ドタキャンになったフィンチの代役として、最後にフェスへのエントリーが決まったフューチャー・キングス・オブ・スペインの番に。アイルランドの出身だそうだが、アイリッシュ独特のエモーショナルさはあまり感じられない。音といい雰囲気といい、ヴォーカリストの咆哮ぶりといい、むしろアメリカのネオパンク~グランジの肌触りがする。


(2004.2.4.)
















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