Fuji Rock Experience Vol.0 Last Night
渋滞はなかった。フジロック仕様になったCDチェンジャーをかけながら、関越道を気持ちよく疾走する。湯沢ICで降り、買い出しのためJR越後湯沢駅に立ち寄る。格好から、フジロック行くんだな、と察するに容易な人たちをちらほらと確認できる。もちろん私もそう思われているのだろうけど(笑)。
夕方6時近くにホテルにチェックインし、部屋の窓から外を眺めてみる。キャンプサイトが一望できる。スキー場の急斜面にテントが立ち並んでいた。それからクルマを場内駐車場に置きに行く。期間中、天候が崩れたときに退避する場所として、クルマはずっと駐車しっ放しにするつもりだ。'97のときはライヴが終わるたびにクルマに戻っては体力を温存し、最後まで乗り切った。そのときに得た教訓である。
既にオフィシャルグッズが発売されている。記念Tシャツが何種類も並べられていた。私はTシャツ2枚とプログラムを購入。その後スカイパーフェクTVに取材される。どこから来たか、フジロック参加は何回目か、目当てのアーティストは、という質問を受けた。しかし、私はCSに加入していないし、よってこれがいつ放送されるのか知らない。
この後はネットで知り合った人が集まる"前夜祭"におじゃまし、そして9時過ぎにホテルに戻った。持ち込んでいたノートPCを使って少しネットしてみる。オフィシャルHPにはスタッフによる現地レポートが掲載されている。ホワイトステージ手前の橋が壊れたとか。大丈夫だろうか。翌日の準備をして眠りにつく。それにしても、暑い。
7月29日。ついにこの日が来た。朝8時過ぎに入場口に連なる人の列に並ぶ。昨年のようにうんざりするような状態ではなく、少しずつではあるが前に進んでいる。入場ゲートでチケットを渡して腕にリストバンドをつけてもらう。グリーンステージ右後方、つまりホワイトステージに通ずる林道に近い辺りの木陰にレジャーシートを敷く。6月に下見したときに比べ、木が切り倒されスペースが確保されている。トンボがたくさん飛んでいる。
11時の開演前にグッズを買ってしまおうと思い、林道横のグッズ売り場に連なる、何重にもなっている列に並ぶ。がしかし、売り場のテントにたどり着く前に時間が。清志郎によるフジロックのテーマ曲『田舎へ行こう』が響き、そしてグリーンステージに日高社長が登場する。
イエーイ!
フジロックフェステイバルへようこそ!
よく来たね!
今年は3日間の長丁場なので、みんな体調に気をつけて、最後まで楽しんでって下さい。
日高社長の熊本なまり?が場内に響く。'97のときは、ステージ上から呼びかける人が日高社長その人とは知らず、'98のときは豊洲駅からの長い列のためにスタートには間に合わなかった。そして、いよいよ、いよいよ、始まるのだ。
(99.8.29.)
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