Survival Of Fuji Rock Vol.1 出発 ~ 天神山到着
7月25日(金)、運良くほぼ定時に会社を出ることができた。まっすぐ帰宅して荷物の準備にとりかかる。既に日焼け止めや虫よけ、ポケットティッシュ等、山対策の準備は買いそろえていた。が、台風の直撃を喰らうのが明らかだったのでこの時点での手持ちでは不足を感じ、ダイクマで合羽とスポーツサンダルとデイバッグを買う。11時半過ぎに友人を迎えに車を出発。車のCDチェンジャーはもちろんフジロック仕様になっている。
フジ・ロック・フェスティバルは、7月26日(土)、27日(日)の2日間に渡って富士天神山スキー場で行われる。海外では、ウッドストックやネブワースといった単発(あるいは不定期)開催のものや、レディング、グラストンベリー、ロラパルーザ等、ほぼ毎年恒例として行われている野外ロックフェスティバルは結構ある。日本ではこれまではJAZZやレゲエの野外フェスは頻繁に行われてきたが、ロックとなると25年以上前の箱根アフロディーテ(知らないでしょ)以来だろう。今回はステージはメインとセカンドの2つに分かれている。出演アーティストは洋邦入り乱れているが、当然私のお目当ては洋楽系だ。特に、この1週間でヘヴィー・ローテーションとなったレイジは大期待。
友人を拾い、コンビニで食料を補充してスタートしたのが午前2時位。首都高から中央道を順調に走り、河口湖の料金所で少しつまる。ちょうどこのあたりから雨がぽつぽつ降り始める。料金所を抜けて国道を20分ほど走ると会場となる富士天神山スキー場の入り口となるのだが、入り口の手前2㎞の辺りから渋滞となる。入り口を入るともうスキー場まで1本道なので、のろのろ運転が続く。今回のフェスティバルは会場敷地内と敷地外とに駐車場が設けられており、申込の上、抽選でどちらかに割り振られる。私は運良く敷地内がとれた。敷地外の場合は、会場から数㎞離れたところに駐車場があり、会場まではシャトルバスで行かなくてはならない。駐車場券のチェックは、本来なら国道からの入り口のところですぐにすればいいのに、ほとんどスキー場の近くがチェックポイントになっている(主催者側のこうした不手際は今後随時露呈することとなるのだが)。更に、狭い道なのに路駐してたりテントを張ってる連中がいて渋滞を更にひどくしている。歩いて会場に向かう人も結構いる(国道の入り口から会場までは約5㎞の登り)。
結局朝5時くらいに会場の駐車場に入り(これは会場入り口から歩いて1分位のところで、開演中は位置的に超ラッキーだった。そして終演後は…)、入場手続きをとる。チケットを受付のお姉さんに渡すと、黄色のリストバンドをつけてくれる。これがあれば入退場は自由。雨足がだんだんと強くなる中、ステージ近辺を視察してみる。雨、それと風で結構寒い。メインステージはロッジ付近に設置されていて、スキー場の傾斜を利用して後ろの方でも座って見れる作りになっている。メインステージ前はビニールシートや寝袋でいっぱい。どうやら陣取りをしているようだが、どうせ始まったらオールスタンディングになるはずだし、この人たち何やってんだろ、って感じ(これがのちに27日中止の遠因となるのだが)。会場内にはテントがいくつかあって、記念グッズ売場や軽食、ビール等の売店が並んでいる。フリーマーケットもあったらしいが結局未確認。スキー場のトイレは封鎖され、代わりに簡易トイレが立ち並ぶ。一通り見回ってから車に戻り、少しの間眠ることにする。そういえば個人的には徹夜したのはずいぶん久しぶりだ。
(97.8.8.)
Next(Vol.2)