Summer Sonic 2000 Vol.0 Spring No.1

 4年連続のフジロックと違い、今年が初となるサマーソニック2000。東京会場は富士急ハイランドコニファーフォレストで、今までに単独アーティストの公演は何度も行われている。昨年の同時期にはマリリン・マンソンやミッシェル・ガン・エレファントなどが出演したジョイント・コンサートが開催されたが、2日間連続でこれだけ多くのアーティストが集うフェスティバルを開催するのは同会場では初の試みである。


 ワタシは夜中にクルマで自宅を出発。午前2時半ぐらいに現地に到着する。1日目は会場近くのホテルを予約していて、そこの駐車場を利用させてもらい、車内で朝まで仮眠。東京圏なら熱帯夜なのだが、さすがにこの辺りは夜は涼しい。そして星がきれいだ。








 朝8時半ぐらいに活動開始。クルマを出て、リストバンド交換所まで向かう。列は長いが割とスムーズに進む。コニファーフォレストのステージ1はブロック分けされていて、リストバンドの色もそのブロック毎に違う。


 今回のフェスティバル。主催者の仕切りの悪さにストレスがたまること数知れなかったが、その最初がこのチケットとリストバンドの交換の手順。2日通しの人であっても、この場で交換するのは1日目の分のリストバンドだけで、2日目はまた改めて並んでリストバンドを受け取らなくてはならないとのこと。そして、リストバンドを交換した後にすぐに入場できるわけではなく、入場ゲートに並ぶ列に並び直さなくてはならなかったことだ。開演前にしてこのありさまである。


 やっとゲートを通ると、ショップエリアに行き当たる。フジロックでも見かけた出店がいくつかある。そしてグッズ売り場もこのエリア内にあった。SS2000記念Tシャツを2枚、そしてパンフレットを買う。


 ステージ1は約2万人収容とのことだが、密閉感ありありでかなり狭く感じる。そしてステージ前方部分はブロック指定。消防法のからみでどうしてもブロック制にしなければならなかったそうだが、窮屈感を更に増す。ブロックの後方は石段になっていて、まずはそこに座ってライヴを楽しむことにした。


 オープニングMCを務めるのはSpring No.1。すなわち春一番である。アントニオ猪木の入場テーマ『猪木ボンバイエ』でステージに現れる。もちろんガウンをまとい、黒いリングシューズを履いていた。







 元気ですかーー!?



 (中略)



 1、2、3、ダアーーッ!!







 2年前の4月、東京ドームで引退試合を行ったアントニオ猪木。そのときの口上を詠い、最後はお馴染みのダアーで締める。オーディエンスもかなり好意的で、場の空気が和んだ。ジェームズ・ブラウンが楽しみだという春一番。若干緊張ぎみで硬かったような気もしたが、私はこの抜擢はよかったと思っている。











(2000.8.21.)
















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