Survival Of Fuji Rock Vol.4 7/26とその後
7月27日、朝8時に起きる。体の節々が筋肉痛を起こしていて痛い。外を気にすると…、やった、晴れてる!これで昨日より少しはましになるだろう。開演は26日と同じく11時だが、見たいバンドの出演時間からして午後1時くらいにいけばいいと思っていた。ところが…、
友人が朝風呂から戻り、中止の噂があると言う。脱衣所に同じくフジロックを見にこの旅館に泊まっているお兄ちゃんたちがいて、彼らが中止と言っていたということなのだ。2人してSmashや天神山スキー場にTELしてみるが、話し中でつながらない。さて、この後どうするか。宿はこの日も取ってあるし、宿をキャンセルして帰っても渋滞にまきこまれるだろうし、仮に中止でも時間はあり余るだけだし、とにかく会場まで行こうということになった。で、途中の交番でちょっと聞いてみるが、やはり中止は本当らしい。
とにかく現地へ向かう。が、国道はすごい渋滞。実は、上九一式村(字が違うかも)がすぐそばにあって、カリバー王国とかいうアミューズメントパークが26日にオープンしたばっかりなので、それで混んでいるらしい。しかし、歩道には明らかにフジロックがらみと見える人たちが歩いていたり、あるいは座り込んだりしてあふれている。コンビニ前もフジロックの残党が氾濫している(これは昨晩も見た光景。でも、ひょっとすると昼からこうだったのかも)。空は、日は出ているのだが、時折断続的に強い雨が降るという変な天気。
裏道を使ってスキー場入り口までたどり着くと、係員に一度止められて、中止を正式に言い渡される。払い戻しの詳細については近日中の朝日・読売・ぴあに掲載とのこと。更に道を登り、前日と同じ駐車場に車を停める。当然駐車場はがらがら。中に入ってみるが、下は芝がはげて土がむきだしになり、泥だらけなのは相変わらず。メインステージ前はゴミだらけ。しかし、中盤辺りは芝が残っている。某マスコミが客に取材している。出店はわずかに残っていたが、たいしたものは売ってなかったのでのぞくだけにする。引き返そうとするところに、ダメを押すように強い雨。とにかく終わったのか。
河口湖近辺まで戻ってお昼を取る。店の中にもやはり私らと同じ残党がいる。外で座り込んで途方にくれている女の子もいた。で、時間があり余っているので、付近を車で回ることにする。河口湖を一周し、それから富士急ハイランドの前を通り過ぎ、山中湖を通過して富士スピードウェイの前を通り過ぎ、それから若干道に迷ったあと、山中湖付近でお茶して引き返してくる。旅館ではしゃぶしゃぶの食べ放題だったが、私は思ったほど食べられず、友人にどつかれる。この後あまりすることもなく、ゲーセンに行った後はすかさず眠ることとした。
7月28日、この日はひたすら帰るのみ。友人を降ろした後はまっすぐ帰宅あるのみ。結局帰宅したのは午後4時位。合羽や汚れた靴を浴槽に放り込み、一方で洗濯機をまわす。とにかく明日から日常に戻るので、早く体を休めることにする。
7月29日、朝会社に来て、もちろん真っ先にSmashのHPをのぞく。この目で実際に見たのと同じ27日の会場の悲惨な有様が写真で取り込まれている。しかし、主催者側による中止理由に関しての正式なコメントはなし。これに対する怒りの書き込みが掲示板に殺到している。「中止?なんだよおおおおお(この後"お"を50個くらい連発)」とか「ふざけるな!台風くらいで中止にすんな!俺は北海道からわざわざ来たんだ!北海道の雪に比べれば台風なんて…」等々。後はこういった掲示板にありがちの揚げ足取りの水掛け論が多数。興味がある人はのぞいて見て下さい。
URL: http://www.smash-jpn.com/frf/
フジ・ロック・フェスティバルのオフィシャルページです。私はここひと月くらい、毎日のようにここにアクセスしては、情報を仕入れていました。フェスに関することが知りたければあちこちクリックしてみて下さい。また、前記の掲示板を見たい人は、画面左の"Let's-Get-Together-Board"というところをクリックしてみて下さい。Fuji Rock終了から少し日がたっているので、日付が7/28~31くらいのところまでさかのぼると、逆上しているロックファンの叫びを目の当たりにすることができます(現在はページがリニューアルされていて、その頃のログはありません)。
HPをあちこち見て、私が実際に体験した以外にもさまざまなことがあり、大混乱していたことがわかった。電車も台風の影響をもろに受けて何時間も動かず、河口湖駅前に数千人があふれていただとか、数十人が病院に入院しただとか、等々。
実は前の週に現地まで車で下見に行っていたので、今回はその下見がもろに生きる結果となった。道はおおむね覚えられたし、渋滞するポイントもだいたい予想通りだったので裏道を使ったし、コンビニやガソリンスタンドも確認していた。台風とまではいかなかったが、天気が崩れることも予想していたので準備にぬかりはなかった。個人的に誤算だったのは靴ずれしたことぐらい。
払い戻しの詳細は8月1日にやっと出た。私はフェス中止による損失やアーティストへのギャラ等でSmashの経営自体が危うくなり、払い戻しがされないのではと心配していただけに、一応安心。また、この日Smash社長から正式にコメントがあり、中止の理由は「客の安全確保のため」であり、噂になっていた「機材の故障」や「死人が出た」等によるものではないときっぱり言い切っていた。
友人は、27日こそがメインだったのに、グリーン・デイだけはどうしても見たかったのに、と連呼していた。私はというと、前の日が前の日だったので、中止になっても仕方ないのかなあ、と向こうにいる頃は思っていた。でも、こうして日常に戻ってみると、日を経るごとに、ああ、やっぱり見たかったなあという思いがこみ上げてくる。HPでスペシャル・シークレット・ゲストがジョー・ストラマー(元クラッシュのリードヴォーカル)であったことを知り、なおさらその思いは増す(実情は、ジョー・ストラマーはDJとして参加予定で、シークレットはブランキー・ジェット・シティーでした)。
そろそろ音楽雑誌関連でもこのフェスについて取り上げる頃なので、一応目を通しすこととしたい。ライヴのレポートは半分になってしまうので、後はインタビュー攻めにするのだろうが。
最後に、
私の希望として、(Smashの思惑としては、このフェスを恒例化させるつもりだったらしいが、第一回にしてこの有り様なので、来年以降があるかどうかはわからないのだが)もし来年があるのなら、晴海・お台場・本牧辺りのベイエリアを使ってはどうか。そして、今年演奏できなかったバンドは再度呼んで、更にオアシスやパール・ジャムでもプラスしてくれれば、と思う。
以上、これにてSurvival Of Fuji Rockを完結します。このメールは社内社外の人7~8人に送信し続けてきました。長々とおつきあいいただきありがとうございました。
Back(Vol.3)