Fuji Rock Festival'01 Day 1-Vol.3　Rock 'N' Roll Gypsies／V∞REDOMS

フィールド･オブ･ヘヴンを後にし、まるまる反対側に位置するレッド･マーキーを目指す。が、その途中でアーティストグッズの売り場に立ち寄った。ココは毎年とてつもなく長い行列ができる売り場なのだが、このときはほとんど並んで待つことがなかった。夕方とはいえ、初日でこの状態は驚異的だ。今年は売り方にもいろいろ工夫が成されたのでこうなったのだろうが、逆に考えれば、今まで如何に雑な売り方をしていたかということも言えると思う。





さて、そうしてはるばる歩いてたどり着いたレッド･マーキーでは、ロックンロール･ジプシーズのライヴの最中だった。ジプシーズは、後期ルースターズの中心メンバーだった花田裕之が、元ルースターズの面々を集めて結成したバンド。ルースターズ自体、非常に音楽的評価の高いロックバンドで、ミッシェル･ガン･エレファントを始め、今活躍している若い日本のバンドにも支持者は多い。･･･と、通りいっぺんのことを書いてみたが、私個人はジプシーズはおろかルースターズさえほとんど知らず、よって今回はナマのライヴを体感できるいい機会となった。


どうやら、演奏している曲の大半はルースターズ時代のもののようだ。そして場内のテンションは異様なまでに高く、オーディエンスの熱狂ぶりもすごい。シンプルでストレートロックンロールのたたずまいは、初めて観る私でさえめちゃめちゃカッコよく思える。私が観たのは後半の25分程度だったのだが、もっと長く演奏を観ていたかった。ヘヴンから戻って来る際にグッズ売り場に立ち寄ってしまったことを、少し後悔する。





そしてグリーンに生還。こちらはボアダムス(BOREDOMS)･･･ではなく、ヴォアダムス(V∞REDOMS)のライヴの最中だった。ボアダムスとしては'99のときに出演しているが、私はそのとき寝ていた。昨年のヘヴンにはヴォアダムスとして出演しているが、こちらも観ていない。私が彼らのライヴを観るのは、今回が初となる。


ステージにはドラムやパーカッション、コンピューターが四角形状に並べられている。4人のメンバーは、歌うこともなくただ黙々とスティックを叩き、コンピューターを操作。場内にはジャカジャカした音だけが淡々と響き、不思議な空気が漂っている。たまに咆哮ともうめきとも取れるヴォーカルが入るのだが、果たしてこれをヴォーカルと呼んでいいものかどうか。私が観ていたのは30分程度だが、その間彼らはずっと同じ調子で演奏し続けていたと思う。ヴォアダムスの出演が決まったのはフェス開催直前のことで、当初予定していたアーティストの出演が叶わず、その穴埋めの便利屋さんとしてあてがわれたという印象が強かった。だけど彼らは、バンドのスタイルや詞や曲や演奏や、といった既存の概念を飛び越えたライヴを展開し、独自の存在感を示したと思う。





















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