Fuji Rock Awakening Vol.10 Buffaro Daughter etc...
初日は雨。2日目は好天。そして3日目は2日目よりも少しだけ暑さが増す。私は前日と同じグリーン向かって左側の木陰にシートを敷き、開演を待った。場内アナウンスで、この日グリーントップを飾る予定だったEVE6が、メンバーが乗る飛行機のフライト自体が遅れ、フジロック出演が不可能であることを周知。前日"天国"で演奏したデッドウエイトがピンチヒッターに起用されることになった。
でその代役のデッドウエイト。ds、バイオリンにエレキチェロのトリオ編成で、ブロードスキー・カルテットと組んだエルヴィス・コステロやベン・フォールズ・ファイヴを思い出す。しかし異種格闘技戦のような緊張感はなく、ひたすらポップだった。代役の役目は果たしたのかもしれないが、しかしEVE6を観れなかったのは残念でならず、その想いはとうとう拭い去ることはできなかった。密かに楽しみにしていたのに…。
続いてはゼブラヘッド。ワタシはフェス直前までなぜかマッドハニーと勘違いしていた(爆)。キャリアから音楽性からぜんぜん違うのに(汗)。さてそのゼブラヘッド。90'sパンクというか、ミクスチャーというか。なぜかスパイス・ガールズ『Wanna Be』をヒップホップチックに演ってしまったりもして。しかしパフォーマーとしての腕前は申し分なく、場内はノリノリ(死語)だった。
初日以来のホワイトステージへ。バッファロー・ドーターは、'98の頃から出演候補アーティストとして名前が挙がっていたのだが、それが今回やっと実現したのだ。メンバー全員がピンクのヘルメットをかぶって登場。山本ムーグによる不協和音のようなサウンドで始まり、大野由美子とシュガー吉永は淡々と演奏をこなす。日本よりも海外で"ウケル"バンドなのかなあ、と思った。ステッカーやらビラやらをばらまきまくっている山本ムーグ。そして次回のライヴの宣伝。リキッドでDMBQと対バンするらしい。ファンが結構多そうだったが、野外ステージよりも密閉されたハコでのライヴの方が似合っているんじゃないかな。
再びグリーンへ。トップローダーを最後ほんのちょっとだけ観ることができた。ピアノの音色こそ印象的だが、決定打に欠けるという不満は拭い去れない。事前にアルバムを試聴していたときのイメージとほとんど変わらず。UK期待のホープとのことだが、メディアに祭り上げられているだけのような気もしないではない。
(2000.8.16.)
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