Countdown Japan 06/07 12/30-Vol.3 The Other Acts







Ryukyudisko/Cosmo Stage

超満員の入りの中でスタート。2人組のユニットで、基本はDJプレイ。エレクトロ・ダンス・ミュージックが心地よく、それに合わせて場内も躍動しダンスフロア状態に。更には、時折沖縄の民族楽器を駆使することでメロディ/ビートにアクセントを加えていて、和洋折衷+琉球音楽のような不思議な感覚を漂わせていた。海外でもウケそうだ。なお、ラストにはZazen Boysの向井秀徳が飛び入りしたとのこと。



Grapevine/Earth Stage

5人編成になっていたので、サポートが入っていたのだろうか。曲そのものが備える美メロこそ健在だったが、大きなステージでカマしてやろうとでも思ったのか、自分たちの間合いを見失って力んでしまい、空回りしてしまった感が否めない。バンド内のコンビネーションも今ひとつ。ギターの西川弘剛がCoccoのツアーに帯同していたこともあり、密かに注目していただけに、残念な出来だった。



電気グルーヴ/Earth Stage

観るのは実に第1回のフジロック以来。しょっぱなからいきなり『富士山』で、ピエール瀧が富士山の着ぐるみで登場。登頂から煙を吐きながら、アクティブにステージ上を動き回っていた。続く『Shangri-La』で場内は沸点に達し、巨大ダンスフロア状態に。石野卓球も卓に収まることなく適時前方に繰り出して歌いながらオーディエンスを煽る。いい意味での「バカさ」を炸裂させつつ、後半はきっちり音楽そのもので魅了させてくれた。



スネオヘアー/Galaxy Stage

歌にも演奏にも安定感があり、自分の間合いをキープしながらきっちりと演れているように見えた。曲はポップでソフトでエヴァーグリーン。アニメ「ハチミツとクローバー」の主題歌、『ワルツ』も披露した。しかしMCでは、「これからは他のバンドのいいところを取り入れていかなきゃいけないんだぜ!」とカマし、Zazen向井の言い回しをまんまパクったり、Charの『Smokin'』のリフをちょろっと演ったりしていた。



Mo'some Tonebender/Galaxy Stage

『ワルキューレの騎行』をSEにして登場。スリーピースながらバンドとしてのコンビネーションは磐石で、音数にも物足りなさを感じさせないところはさすが。軸になっているのはギター&ヴォーカルの百々だが、ベースの武井も終盤に変態ダンスを披露し、独自のキャラを如何なく発揮。ラストは『ロッキン・ルーラ』できっちり締めた。期待していた、椎名林檎の飛び入りがなかったのがちょっぴり残念。



斉藤和義/Earth Stage

中盤まではまったりタイムになってしまっていたが、この人も自分の間合いを見失うことなくマイペースで演れていて、繰り広げられる独自のワールドに場内が徐々に引き込まれていった。派手な演出や爆音で蹴散らすことだけが大会場におけるパフォーマンスではないということを、この人は立証してみせたのだ。ラストは「ポンキッキーズ」にも使われていた『歩いて帰ろう』で、場内はピースフルな雰囲気に包まれた。



Ellegarden/Earth Stage

何かと話題のエルレだが、その正体は近い将来に大ブレイクを果たすであろうという期待を抱かせるに充分な出来だった。ヴォーカルがインパクトを欠き、またその表現力も稚拙ではあったが、ポップなハイスタとでも言えばいいようなわかりやすいメロディが最大の武器で、パンクでありながら商業性も非常に高いと感じた。グリーン・デイやランシド、ゼブラヘッド辺りのツアーに帯同でもすれば、海外でも人気を博しそうだ。




(2007.1.3.)















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