Pink Floyd Discography Album '67 ~ '72
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Sales Date:1967.8. | 1. Astronomy Domine | 7. Interstellar Overdrive |
Produce:Norman Smith | 2. Lucifer Sam | 8. The Gnome |
3. Matilda Mother | 9. Chapter 24 | |
4. Flaming | 10. Scarecrow | |
5. Pow R. Toc H. | 11. Bike | |
6. Take Up Thy Stethoscope And Walk |
邦題『夜明けの口笛吹き』。全編に渡ってサイケデリックなサウンドが展開され、シド・バレットの朴訥なヴォーカルと、派手過ぎない淡々としたギターが印象的だ。10分近い『Interstellar Overdrive』で既に大作主義を打ち出している。プロデューサーのノーマン・スミスは、ビートルズのレコーディングでエンジニアを務めていた人物。レコーディングも、ビートルズが『Sgt.Pepper's ~』を制作しているのと隣合わせで行われた。 |
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Sales Date:1968.6. | 1. Let There Be More Light | 4. Corporal Clegg |
Produce:Norman Smith | 2. Remember A Day | 5. A Saucerful Of Secrets |
3. Set The Controls For The Heart Of The Sun |
6. See-Saw | |
7. Jugband Blues |
邦題『神秘』。シドが薬物の過剰摂取のため精神的に不安定になり、シドの友人だったデイヴ・ギルモアがバンドに加入。シドは曲作りに専念し、ツアーには帯同しない形をとることになった(ビーチ・ボーイズ/ブライアン・ウィルソンと同じ形態)。過度期だったとも言えるが、音楽を通じての視覚的イメージを喚起するという以後のフロイドの方法論が、ここで打ち出されているように思う。シドは結局、今作を最後にバンドを脱退。 |
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Sales Date:1969.7. | 1. Cirrus Minor | 8. Main Theme |
Produce:Pink Floyd | 2. The Nile Song | 9. Ibiza Bar |
3. Crying Song | 10. More Blues | |
4. Up The Khyber | 11. Quicksilver | |
5. Green Is The Colour | 12. A Spanish Piece | |
6. Cymbaline | 13. Dramatic Theme | |
7. Party Sequence |
映像と音との融合を目指すフロイドにとって、映画音楽を手がけることは意欲的なテーマになっていた。当初は『2001年宇宙の旅』のサントラを手がける話があったのだが、監督であるスタンリー・キューブリックとの折り合いが悪くなって決裂。今作はその直後に手がけた、バルベ・シュローダー監督の同名映画のサントラ盤。ジャズやフラメンコのような曲もあって、代表作ではないが"音響派"としてのフロイドを堪能できる。 |
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Sales Date:1969.10. | Produce:Norman Smith、Pink Floyd |
Disc 1 | 1. Astronomy Domine |
2. Careful With That Axe, Eugene | |
3. Set The Controls For The Heart Of The Sun | |
4. A Saucerful Of Secrets |
Disc 2 | 1. Sysyphus: Part One |
2. Sysyphus: Part Two | |
3. Sysyphus: Part Three | |
4. Sysyphus: Part Four | |
5. Grantchester Meadows | |
6. Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave And Grooving With A Pict |
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7. The Narrow Way: Part One | |
8. The Narrow Way: Part Two | |
9. The Narrow Way: Part Three | |
10. The Grand Vizier's Garden Party: Part One (Entrance) | |
11. The Grand Vizier's Garden Party: Part Two (Entertainment) | |
12. The Grand Vizier's Garden Party: Part Three (Exit) |
Disc 1はライヴで、この時点でベストと言える選曲。Disc 2はスタジオレコーディングで、曲毎に作者が明記(1~4/リチャード、5~6/ロジャー、7~9/ギルモア、10~12/ニック)。フロイドの曲作りのカラクリを自らバラしてしまっているようにも思え、興味深い。ジャケットは芸術集団ヒプノシスが担当。以降フロイドのほとんどのアルバムのジャケットを手がけ、他にもレッド・ツェッペリンのアルバムなどで名を馳せることとなる。 |
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Sales Date:1970.10. | 1. Atom Heart Mother | 5. Alan's Psychedelic Breakfast: Rise And Shine /Sunny Side Up /Morning Glory |
Produce:Norman Smith、 Pink Floyd |
2. If | |
3. Summer 68 | ||
4. Fat Old Sun |
邦題はまんま直訳で『原子心母』。タイトル曲はアナログA面部分を6つのパートから成る1曲の組曲形式にし、計23分に渡る大作として仕上げている。特にホーンセクションが効果的で、以降のフロイドのイメージを決定的なものにしたと言える。B面部分は小品集になっていて、ラストの"Alan"は、ビートルズのエンジニアだったアラン・パーソンズのこと。今作でもエンジニアとして参加し、後に自らもミュージシャンとして活動を開始する。 |
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Sales Date:1971.11. | 1. One Of These Days | 4. San Tropez |
Produce:Pink Floyd | 2. A Pillow Of Winds | 5. Seamus |
3. Fearless | 6. Echoes |
邦題『おせっかい』。ベース音が印象的で、フロイドには珍しくハードな仕上がりの『One Of These Days/吹けよ風、呼べよ嵐』は、プロレスラーであるアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲としてもお馴染み。アルバムでいうB面部分は、大作『Echoes』。現在は主に作家として活動中の辻仁成が20代に活動していたバンド"エコーズ"は、この曲から名づけられた。この2曲に挟まれているアコースティックの小品4曲も充実していて、アルバムとしての完成度は高い。この年8月に初来日。箱根アフロディーテでのパフォーマンスは今や伝説であり、日本における野外フェスティバルの先駆けともなっている。 |
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Sales Date:1972.6. | 1. Obscured By Clouds | 6. Mudmen |
Produce:Pink Floyd | 2. When You're In | 7. Childhood's End |
3. Burning Bridges | 8. Free Four | |
4. Gold It's In The... | 9. Stay | |
5. Wots...Uh The Deal | 10. Absolutely Curtains |
邦題『雲の影』。『More』を監督したバルベ・シュローダーの映画『ラ・ヴァレ』のサントラ盤。大作ナンバーを擁さず、映画のコンセプトに乗せる形で演奏そのものをリラックスして楽しんでいるように見て取れる。次作以降大掛かりなコンセプトを打ち出し、歌詞も文学性を帯びてくるフロイドにとって、今作は"音響派"としての最後の作品。熱心なファン以外は手が出しにくいかもしれない。 |