The Jam Discography Original Album
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Sales Date:1977.5. | Produce:Vic Smith & Chris Parry | |
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1. Art School | 7. In The City | |
2. I've Changed My Address | 8. Sounds From The Street | |
3. Slow Down | 9. Non-Stop Dancing | |
4. I Got By In Time | 10. Time For Truth | |
5. Away From The Numbers | 11. Takin' My Love | |
6. Batman Theme | 12. Bricks And Mortar |
デビュー時のジャムはロンドン5大パンクバンドのひとつに数えられていたが、このアルバムが伝える熱気は初期衝動のパンクというよりは大人のパンクという気がしている。既成のロックを否定したのがパンクのはずだが、ジャムは先人へのリスペクトを隠さず、それは『Batman Theme』『Slow Down』に顕著だ。チョイスするカバー曲のセンスと、それを通じての先人へのアプローチはジャムのバンドとしてのあり方の軸のひとつとなる。『In The City』はバンドのデビューシングル。 |
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Sales Date:1977.11. | Produce:Vic Smith & Chris Parry | |
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1. The Modern World | 7. In The Street Today | |
2. London Traffic | 8. London Girl | |
3. Standards | 9. I Need You (For Someone) | |
4. Life From A Window | 10. Here Comes The Weekend | |
5. Combine | 11. Tonight At Noon | |
6. Don't Tell Them You're Sa | 12. In The Midnight Hour |
ファーストの続編的色合いが濃く、しかも派手さもインパクトもなくなってしまったことから、一般的にはあまり評判のよくないセカンドアルバム。だが、それはウェラーがパンクに失望し、ジャムがこの後パンクムーヴメントから離脱することの兆しであり、つまりは過度期にあったのだと思う。『The Modern World』は他のシングルに比べても少しも見劣りしていないと個人的には思っている。ジャムはこの後音楽的には大きな変貌を遂げていくこととなるが、3ピースによる歯切れいいビートの気持ち良さは失われることはなかった。 |
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Sales Date:1978.11. | Produce:Vic Coppersmith Heaven | |
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1. All Mod Cons | 7. Billy Hunt | |
2. To Be Someone (Didn't We Have A Nice Time) |
8. It's Too Bad | |
3. Mr. Clean | 9. Fly | |
4. David Watts | 10. Place I Love | |
5. English Rose | 11. 'A' Bomb In Wardour Stree | |
6. In The Crowd | 12. Down In The Tube Station |
パンクとモッズを経てジャムサウンドが最初の完成を見たアルバム。タイトル曲や『English Rose』、そしてキンクスのカバーでシングルヒットにもなった『David Watts』など初期を代表する曲が多数詰まっていて、一般的には初期の傑作という呼び声が高い。『To Be Someone (Didn't We Have A Nice Time)』『Mr. Clean』辺りの憂いを帯びたナンバーも魅力的だ。今作は78年のNME年間ベストアルバムを受賞。パンクが衰退していくのを尻目に、ジャムはネオモッズとして、そして若者の代弁者として加速して行く。 |
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Sales Date:1979.11. | Produce:Vic Coppersmith Heaven | |
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1. Girl On The Phone | 6. Burning Sky | |
2. Thick As Thieves | 7. Smithers-Jones | |
3. Private Hell | 8. Saturday's Kids | |
4. Little Boy Soldiers | 9. Eton Rifles | |
5. Wasteland | 10. Heat Wave |
ジャムの全アルバム中最も好きな作品で、のみならずスタカンの『Cafe Bleu』と並び、私的ベスト20に数えるほど入れ込んでいる。私はどちらかというと長い時間をかけて壮大なスケールを表現する曲を好むのだが、このアルバムを構成するどの曲も、シンプルでコンパクトながらにして壮大さと切なさとを表現してしまい、なおかつ疾走感に溢れているのが凄い。『Eton Rifles』は中期ジャムを代表する佳曲。そしてラストの『Heat Wave』はマーサ&ヴァンデラスのカバーで、ザ・フーも取り上げたことがあるモータウンクラシックだ。 |
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Sales Date:1980.11. | Produce:Vic Coppersmith Heaven & The Jam | |
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1. Pretty Green | 7. Dream Time | |
2. Monday | 8. Man In The Corner Shop | |
3. But I'm Different Now | 9. Music For The Last Couple | |
4. Set The House Ablaze | 10. Boy About Town | |
5. Start! | 11. Scrape Away | |
6. That's Entertainment |
ビートルズの『Revolver』になぞらえて語られることの多い、実験精神に溢れたアルバム。『Start!』のイントロなどはまんま『Taxman』だが、少年期のウェラーはご多分に漏れずビートルズに傾倒していたが、それがにじみ出たとでも言えばいいのか。全体を貫くトータルコンセプト感はシングルにこだわったジャムの活動の中でも異彩を放っており、個人的にはちょっと違和感を感じている。恒例と化しているカバーが1曲もないのも異色だ。 |
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Sales Date:1982.3. | Produce:Peter Wilson & The Jam | |
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1. Happy Together | 6. Running On The Spot | |
2. Ghosts | 7. Circus | |
3. Precious | 8. Planner's Dream Goes Wrong | |
4. Just Who Is The 5 O'clock Hero? |
9. Carnation | |
10. Town Called Malice | ||
5. Trans-Global Express | 11. Gift |
一般的には後期の傑作として語られるアルバム。前作での実験的試みが早くも結実。ホーンセクションやキーボードの導入はシンプルなリズム隊を一層強固にしつつ、その一方で3ピースの限界を極めようとしている。『Planner's Dream Goes Wrong』はスタカンの予告編のようにも聞こえる。この頃になると、ウェラーにとって自らの音楽性を追及するには、ジャムというバンドは窮屈になっていたのかもしれない。プロデュースはピーター・ウィルソンで、ミック・タルボットと共にこの後スタカンでウェラーを支えていくことになる。 |
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Sales Date:1982.12. | Produce:Peter Wilson & The Jam | |
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1. In The City | 8. Ghosts | |
2. All Mod Cons | 9. Standards | |
3. To Be Someone | 10. In The Crowd | |
4. It's Too Bad | 11. Going Underground | |
5. Start! | 12. Dreams Of Children | |
6. Big Bird | 13. That's Entertainment | |
7. Set The House Ablaze | 14. Private Hell |
82年10月28日にウェラーは解散声明文を発表。そして12月11日のライヴを最後にジャムは解散するが、このアルバムはそのラストライヴの前日に発表された、まさにバンドからファンに対する"gift"だった。タイトルはジェームズ・ブラウンの曲のフレーズより引用。ジャムのキャリアをライヴで総括するといった趣なのだが、選曲が整いすぎという気もする。この時点ではライヴアルバムは本作のみだったので、スタジオレコーディングだけではわからないジャムのもうひとつの魅力が記録されていると言えるだろう。 |