Neil Young Discography 90's -
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Sales Date:1990.9. | 1. Country Home | 6. Farmer John |
Produce:David Briggs & Neil Young |
2. White Line | 7. Mansion On The Hill |
3. F*!#in' Up | 8. Days That Used To Be | |
4. Over And Over | 9. Love And Only Love | |
5. Love To Burn | 10. Mother Earth (Natural Anthem) |
ニールの作品の中では地味の部類の方に収まっているが、その内容は3年ぶりに組んだクレイジーホースと共にやりたい放題にやっている、気持ちのいい作品だ。大作ナンバーやカントリー調の曲が多いが、しかし間延びすることも聴き手を飽きさせることもないテンションの高さで、これが後の『Weld』に見られる渾身のツアーへとつながっていく。『F*!#in' Up』は"舎弟"パール・ジャムもライヴで好んで演奏する曲だ。 |
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Sales Date:1991.10. | Produce:Neil Young & David Briggs with Billy Talbot |
Disc 1 | 1. Hey Hey, My My (Into The Black) | 5. Love To Burn |
2. Crime In The City | 6. Cinnamon Girl | |
3. Blowin' In The Wind | 7. Mansion On The Hill | |
4. Welfare Mothers | 8. F*!#in' Up |
Disc 2 | 1. Cortez The Killer | 5. Like A Hurricane |
2. Powderfinger | 6. Farmer John | |
3. Love And Only Love | 7. Tonight's The Night | |
4. Rockin' In The Free World | 8. Roll Another Number |
91年のツアーを収録した2枚組。全編を轟音ギターが貫き、凄まじいエネルギーが炸裂するライヴアルバムだ。ツアーのオープニングにはソニック・ユースやダイナソーJr.などのオルタナ轟音ギターバンドを配したが、ニールのパワーは彼らに劣らないどころか凌駕している感すらある。パンクに呼応した『Rust Never Sleeps』~『Live Rust』のスピリットが一層研ぎ澄まされ、90'sのニールの指針を確立した。ボブ・ディランのカヴァーをラウドに仕上げた『Blowin' In The Wind』も必聴。後に"グランジのゴッドファザー"なる称号を与えられ、若きバンドに迎えられたのも当然か。 |
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Sales Date:1992.10. | 1. Unknown Legend | 6. One Of These Days |
Produce:Ben Keith & Neil Young |
2. From Hank To Hendrix | 7. Such A Woman |
3. You And Me | 8. Old King | |
4. Harvest Moon | 9. Dreamin' Man | |
5. War Of Man | 10. Natural Beauty |
タイトルからわかるように、ズバリ『Harvest』のその後で、20年の時を経て作られた続編。レコーディングメンバーも『Harvest』のときとかなりダブっていて、歌われる詞も前作の20年後なのではないかと思わせるものが多い。『Heart Of Gold』のような決定打がないのが物足りないが、今作は個々の曲の際立ちではなく、聴いていくうちにいつのまにか吸い込まれて行くようなトータルとしての魅力がある。ニールの中で20年という時が変えてしまったもの、あるいは20年経っても変わらずに生き続けているもの。そういったものが詰まっているのだと思う。 |
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Sales Date:1993.6. | 1. The Old Laughing Lady | 8. Helpless |
Produce:David Briggs | 2. Mr. Soul | 9. Harvest Moon |
3. World On A String | 10. Transformer Man | |
4. Pocahontas | 11. Unknown Legend | |
5. Stringman | 12. Look Out For My Love | |
6. Like A Hurricane | 13. Long May You Run | |
7. Needle And The Damage Done | 14. From Hank To Hendrix |
アコースティックが2作続くのも『Weld』の反動か。今作はお馴染みMTVの番組に出演したものをアルバム化したもの。もともとがアコースティックの人なだけに、聴く者の心に染み入るような情感溢れる名演が収録。特にハーモニカとピアノの冴えが美しい。往年の名曲から直近の『Harvest Moon』まで、と幅広い選曲。そして80'sからはあの『Trans』から『Transfomer Man』。電子音を駆使していたオリジナルをこうした場で取り上げたのも、ニールにしてみればしてやったりなのだろう。 |
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Sales Date:1994.8. | 1. My Heart | 7. Blue Eden |
Produce:David Briggs | 2. Prime Of Life | 8. Safeway Cart |
3. Driveby | 9. Train Of Love | |
4. Sleeps With Angels | 10. Trans Am | |
5. Western Hero | 11. Piece Of Crap | |
6. Change Your Mind | 12. A Dream That Can Last |
「錆びつくくらいなら燃え尽きた方がまし」−。この年の4月に自殺したニルヴァーナのカート・コバーン。その間際に書き残した走り書きに、『My My, Hey Hey』のこの一節が書かれていた。当初はカートの死に触発されて作ったアルバムかと思ったが、改めて聴き直すと意外や死や鎮魂といったウェットさは私には感じられない。発表されたのはカートの死から4ヵ月後。この4ヶ月という期間がなかなか微妙で、多くの曲はカートの死以前に書かれていたとしても不思議ではないのだ。たとえニールがカートの死にうちひしがれ、追悼の意をいくつかの曲には注ぎ込んだのだとしても、このアルバムはそれだけに留まらない、もっと普遍的な要素を備えているのだと思う。 |
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Sales Date:1995.6. | 1. Song X | 7. What Happened Yesterday |
Produce:Brendan O'Brien | 2. Act Of Love | 8. Peace And Love |
3. I'm The Ocean | 9. Throw Your Hatred Down | |
4. Big Green Country | 10. Scenery | |
5. Truth Be Known | 11. Fallen Angel | |
6. Downtown |
"グランジのゴッドファーザー"ニールが、"グランジの雄"パール・ジャムと組んだ1枚。92年のボブ・ディラン30周年記念コンサートで知り合って以来ステージでの共演を重ねてきたが、アルバムでの共演が遂に実現した。ただし名義は契約の関係上ニール単独になっている。ニールがフロントに、パール・ジャムが1歩引いてバックに徹した格好になっていて、サウンドとしてはむしろパール・ジャム寄り。個人的にはダウナーなニールよりも、今作のような前向きなニールの方が好きかな。レコーディング時期はパール・ジャム初来日直前の頃。今作の双子的位置付けとして、パール・ジャム名義の『Merkin Ball』が。90's最高の師弟関係が、ここにはある。 |
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Sales Date:1996.2. | 1. Track 1 | 8. Track 8 |
Produce:Neil Young & John Hanlon |
2. Track 2 | 9. Track 9 |
3. Track 3 | 10. Track 10 | |
4. Track 4 | 11. Track 11 | |
5. Track 5 | 12. Track 12 | |
6. Track 6 | 13. Track 13 | |
7. Track 7 |
ジョニー・デップ主演で、19世紀のアメリカ西部を舞台とした同名映画のサントラ盤。監督のジム・ジャームッシュは自他共に認めるニールフリークで、映画制作中もニールの曲をかけ、そして当然の如くサントラをニールに依頼したのだそうだ。内容は全曲インストだが、曲によりジョニーの詩の朗読が挿入されている。けだるいギターの音色が響き、荒涼とした世界観が繰り広げられる。ピーター・ガブリエルの『Passion』を彷彿とさせる、こうしたアプローチをとるニールの意欲と挑戦精神にはほとほと感服してしまう。 |
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Sales Date:1996.7. | 1. Big Time | 5. Scattered [Let's Think About Livin'] |
Produce:Neil Young | 2. Loose Change | 6. This Town |
3. Slip Away | 7. Music Arcade | |
4. Changing Highways | 8. Baby What You Want Me To Do |
前作から半年というハイペースでの発表。タイトルはバッファロー・スプリングフィールド時代の曲の名でもあり、ネイティヴ・アメリカンでは「敗者」を意味する。そしてその内容は、ニールの友人であり、またプロデュースのほとんどを手がけたデヴィッド・ブリッグスの死に対して捧げられた。が、『Tonight The Night』や『Sleep With Angels』のような暗さはここにはなく、クレイジーホースともども骨太で力強いサウンドを爆発させている。まるでそうすることがデヴィッドに対する最大の供養になると信じているかのように。全8曲中4曲が8分を越える大作ナンバー。ラスト『Baby ~』はジミ−・リードのカヴァーでライヴ収録だ(これもニールの作品ではお馴染み)。 |
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Sales Date:1997.6. | Produce:Neil Young |
Disc 1 | 1. When You Dance | 4. Mr. Soul |
2. Barstool Blues | 5. Big Time | |
3. When Your Lonely Heart Breaks | 6. Pocahontas | |
7. Human Highway |
Disc 2 | 1. Slip Away | 4. Prisoners |
2. Scattered | 5. Sedan Delivery | |
3. Danger Bird |
映画『Dead Man』の監督ジム・ジャームッシュと組んで作った同名映画にリンクしたライヴアルバム。クレイジーホースとの96年のツアーや、ブリッジ・スクールのベネフィット・コンサートからの音源などがランダムにピックアップされて構成されている。収録曲中代表曲といえるのは『Mr.Soul』くらい。そしてそれは、これまでのライヴ作品とダブらないようにという配慮、及びこれまで比較的脚光を浴びることがなかった曲の良さを再認識させる格好にもなっている。大作揃い(特にDisc 2は)で、どの曲も聴き応えたっぷりである。 |
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Sales Date:2000.4. | 1. Good To See You | 6. Horseshoe Man |
Produce:Neil Young,Ben Keith | 2. Silver + Gold | 7. Red Sun |
3. Daddy Went Walkin' | 8. Distant Camera | |
4. Buffalo Springfield Again | 9. Razor Love | |
5. The Great Divide | 10. Without Rings |
99年、11年ぶりにCSN&Yとして活動。このメンバーで新作を発表し、ツアーも行った。ニールはツアーでサポートを務めたメンバーと共に書き溜めレコーディングした曲を集めて発表。全曲アコースティックのスタイルは92年の『Harvest Moon』以来(『Harvest』と併せて3部作とするのは強引すぎると思う)。肩の力が抜けたようなリラックスした作風に、ニールはひとつの境地に達したのかなと思わせる。『Daddy Went Walkin'』は実父に捧げた曲。『Buffalo ~』は、その名の通りかつて在籍していたバンドのことを懐かしむ曲である。 |
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Sales Date:2000.11. | 1. Cowgirl In The Sand | 5. Words |
Produce:Neil Young,Ben Keith | 2. Walk On | 6. Motorcycle Mama |
3. Fool For Your Love | 7. Tonight's The Night | |
4. Peace Of Mind | 8. All Along The Watchtower |