Mogwai Discography Original Album
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Sales Date:1997.10. | Produce: | |
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1. Yes! I Am A Long Way From Home | 6. Summer (Priority Version) | |
7. With Portfolio | ||
2. Like Herod | 8. R U Still In 2 It | |
3. Katrien | 9. A Cheery Wave From Stranded Youngsters | |
4. Radar Maker | ||
5. Tracy | 10. Mogwai Fear Satan |
ジェフ・ベックのような孤高のソロギターアーティストや、90'sに一気に新時代の到来を告げたテクノユニット、そしてフュージョンやプログレ。ノンヴォーカル、インストを前面に出したスタイルは今までにもなかったわけではない。しかしギターインストロックバンドというスタイルは、ロックが生まれて30年以上にもなるが、今までありそうで実はほとんどなかった。サウンドにはヴェルヴェット・アンダーグラウンドを彷彿とさせる、痙攣するような轟音ギターノイズを感じ取ることができるが、モグワイはより音にこだわり徹底している。この姿勢は無謀とも頑固とも思えるが、しかしこの頑固さを説得力あるものにしてみせているのは、バンドの根底に位置するロックのスピリットだと思う。 |
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Sales Date:1999.3. | Produce:Dave Fridmann | |
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1. Punk Rock | 8. Oh! How The Dogs Stack Up | |
2. Cody | 9. Ex-Cowboy | |
3. Helps Both Ways | 10. Chocky | |
4. Year 2000 Non-Compliant Cardia |
11. Christmas Steps | |
12. Punk Rock /Puff Daddy/Antichrist |
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5. Kappa | ||
6. Waltz For Aidan | 13. 6th Ave Heartache(Acoustic) | |
7. May Nothing But Happiness Come Through Your Door |
結果的にとはいえ、今のロックシーンの中で異彩を放つことに成功したモグワイ。このスタイルを定着させることこそがバンドを延命させる最適な手段だと思う。低い音域と高い音域の両方を存分に使ったサウンドは、まるでクラシックのよう。ヘッドフォンで聴くのは結構きついが、つまりそれはスピーカーから大音量で流せと言っているようだ(笑)。1曲の中にこの静から動への転化というドラマティックな空間が集約されていて、それが怒涛の如く続いている。本作ではブライアン・イーノやクラスターなどの"環境音楽テクノ"の流れを継承した音になっているように思える。このときのツアーで99年11月に初来日。翌年はフジロック'00で再来日し、オーディエンスの度肝を抜いた。 |
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Sales Date:2001.4. | Produce:Dave Fridmann | |
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1. Sine Wave | 6. Robot Chant | |
2. Take Me Somewhere Nice | 7. 2 Rights Make 1 Wrong | |
3. O I Sleep | 8. Secret Pint | |
4. Dial:Revenge | 9. Untitled | |
5. You Don't Know Jesus | 10. Close Encounters |
インストについては自分たちが納得するところまでやりつくしてしまったということで、ついに4曲でヴォーカルが導入された。頑固さを貫くのにも限界があったのかと、事前情報を聞いた限りではあまり好意的に受け取ることができなかった。しかしそれも杞憂。やることがなくなって歌うことにしたという後ろ向きな動機ではなく、表現衝動の必然の結果としてヴォーカルを導入したことが確認できたからだ。ここにあるのは、デヴィッド・ボウイ『Low』やレディオヘッド『Kid A』にも相通ずる、ロックの新たなフィールドに斬り込もうとする前のめりなスタンス。轟音ギターは押さえ気味になり、さまざまな楽器を駆使したトータル性が強く印象に残る。個人的にはモグワイのベスト。 |
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Sales Date:2003.5. | Produce:Tony Doogan | |
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1. Hunted By A Freak | 6. Ratts Of The Capital | |
2. Moses? I Amn't | 7. Golden Porsche | |
3. Kids Will Be Skeletones | 8. I Know You Are But What Am I? | |
4. Killing All The Flies | 9. Stop Coming To My House | |
5. Boring Machines Disturbs Sleep |
10. Sad DC |
静から動へのドラマティックな転化や轟音ギター炸裂など、お馴染みの「モグワイ節」が随所に見られる一方、前作『Rock Action』からの反動も感じられる。ヴォーカル導入はなくなって再びギターインストに徹底し、そして作品全体を包むのは明るく前向きなムードだ。ステュアートによれば、「Happy Songs」はここに収められた曲のことであり、「Happy People」は今の自分たちを言い表しているのだそう。日本での認知度も増す一方だが、この年2年ぶりにフジロックフェスティバルに出演し、ホワイトステージの大トリを飾った。 |
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Sales Date:2006.2. | Produce:Tony Doogan、Mogwai | |
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1. Auto Rock | 7. Emergency Trap | |
2. Glasgow Mega Snake | 8. Folk Death 95 | |
3. Acid Food | 9. I Chose Horses | |
4. Travel Is Dangerous | 10. We're No Here | |
5. Team Handed | 11. 1% Of Monster | |
6. Friend Of The Night |
必殺の轟音ギターや静から動への転化だけでなく、キーボード主体の美メロ、はたまた環境音楽チックなメロディーと、これまでバンドがやってきた要素が集約されている作品。そして『I Chose Horses』には、EnvyのTetsuya Fukagawaがゲスト参加していて、日本語のポエトリー・リーディングに思わずはっとさせられる(Envyはモグワイと同じロックアクションレーベルで、日本公演の前座も務めたことがある)。ラストの『1% Of Monster』は、日本オンリーのボーナストラック。また限定盤には、今作制作の過程を追ったドキュメンタリー映像のDVDが同梱されている。リリースに先駆けてバンドは日本でショウケース公演を実施し、そして3年ぶりのフジロックフェスティバル出演も決まった。 |