Iggy Pop Discography Original Album '77 - '86

Kill City
Sales Date:1977. Produce:James Williamson
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1. Kill City 7. Night Theme (Reprise)
2. Sell Your Love 8. Consolation Prizes
3. Beyond The Law 9. No Sense Of Crime
4. I Got Nothing 10. Lucky Monkeys
5. Johanna 11. Master Charge
6. Night Theme

 ストゥージズ解散後、ドラッグ漬けから脱するためのリハビリ生活を続けていたイギー。その期間中、ストゥージズのギタリストでもあったジェームス・ウィリアムスンと共にレコーディングをしていた。後にイギーのバンドを経てデヴィッド・ボウイのティン・マシーンのメンバーにもなるセイルズ兄弟や、ストゥージズのスコット・サーストンなども参加。『I Got Nothing』『Johanna』は、ストゥージズ時代に書かれた曲だそう。力みが抜け、次なるステージに進まんとするイギーの姿が確認できる。







The Idiot
Sales Date:1977. Produce:David Bowie
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1. Sister Midnight 5. China Girl
2. Nightclubbing 6. Dum Dum Boys
3. Funtime 7. Tiny Girls
4. Baby 8. Mass Production

 全曲がデヴィッド・ボウイの作曲とイギーの作詞。ボウイはプロデュースを務めたほか、カーロス・アロマーやトニー・ヴィスコンティといった自らの人脈をも動員し、イギーのカムバック作が完成した。ストゥージズ時代の野性的なイメージは影を潜め、落ち着いた知性的な面を感じさせる。『China Girl』は後にボウイがカヴァーし大ヒットさせるが、ボウイのバージョンが良くも悪くもゴージャスなのに対し、ここでのイギーは低音ヴォーカルで淡々と歌い上げている。







Lust For Life
Sales Date:1977. Produce:Bewley Brothers
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1. Lust For Life 6. Success
2. Sixteen 7. Turn Blue
3. Some Weird Sin 8. Neighborhood Threat
4. Passenger 9. Fall In Love With Me
5. Tonight

 イントロのビートが印象的なタイトル曲は、「生への執着」とでも邦訳すればいいだろうか。イギーの代表曲のひとつであるだけでなく、96年の映画「トレインスポッティング」の主題歌にも起用されたことで、今や90'sオルタナを象徴する曲にまでのし上がった感がある。『Passenger』は、幾多の苦難を克服したイギー自身の活動を反映したテーマ曲にも思え、後年スージー&ザ・バンシーズもカヴァー。また日本では、98年と2003年のフジ・ロック・フェスティバルでの「ステージ客上げ」曲として、記憶に新しい。前作に続いてデヴィッド・ボウイが作曲、イギーが作詞を担当。ジャケットのイギーの笑顔が印象的だ。







TV Eye
Sales Date:1978.5. Produce:
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1. T.V. Eye 5. Lust For Life
2. Funtime 6. Dirt
3. Sixteen 7. Nightclubbing
4. I Got A Right 8. I Wanna Be Your Dog

 77年3月の『The Idiot』のツアー、及び10月の『Lust For Life』のツアーを収録したライヴアルバム。前者にはデヴィッド・ボウイがキーボードで、後者にはストゥージズのスコット・サーストンが参加している。しかし主役はもちろんイギー本人で、パフォーマーとしての力量が健在であることが、ひしひしと伝わってくる。CD時代の今、曲数が少なく時間も短いのが気になるし、また外盤のみの流通ではあるが、イギーのライヴ盤といったらまずは今作から。







New Values
Sales Date:1979. Produce:James Williamson、Rob Santos
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1. Tell Me A Story 7. Five Foot One
2. New Values 8. How Do Ya Fix A Broken Part
3. Girls 9. Angel
4. I'm Bored 10. Curiosity
5. Don't Look Down 11. African Man
6. Endless Sea 12. Billy Is A Runaway

 イギーの上半身裸姿のジャケットは、『Raw Power』を少しだけ彷彿とさせる。再びジェームス・ウィリアムスンと組んで制作していて、サウンドはロックン・ロールを基盤としつつも、女性コーラスがあったりサックスがフィーチャーされていたりと、幅が出てきているのを感じる。決して悪くはないのだが、イギーのヴォーカルが映えていないし、決定打となる曲がないのも物足りない。パンク~ニューウェイヴといった当時のムーヴメントに、自分をうまく乗せればよかったのに。







Soldier
Sales Date:1980. Produce:Pat Moran
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1. Loco Mosquito 7. Dog Food
2. Ambition 8. I Need More
3. Knocking 'Em Down (In The City)
4. Play It Safe 9. Take Care Of Me
5. Get Up And Get Out 10. I'm A Conservative
6. Mr. Dynamite 11. I Snub You

 というわけで(苦笑)、今作では元セックス・ピストルズのグレン・マトロックや元パティ・スミス・グループのアイヴァン・クラール、元XTCのバリー・アンドリュースといった、英米のパンク~ニューウェイヴ人脈を迎えてレコーディング。『Knocking 'Em Down』は、疾走感に溢れている佳曲。『Play It Safe』はデヴィッド・ボウイとの共作であり、ボウイはシンプル・マインズ(!)と共にコーラスでも参加している。しかし、豪華メンバーとの共演というよりは、急造即席バンドの感が強い。







Party
Sales Date:1981. Produce:Tommy Boyce、Thom Panunzio
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1. Pleasure 6. Pumpin' For Jill
2. Rock & Roll Party 7. Happy Man
3. Eggs On Plate 8. Bang Bang
4. Sincerity 9. Sea Of Love
5. Houston Is Hot Tonight 10. Time Won't Let Me

 ほとんどの曲がアイヴァン・クラールとの共作で、クラールはギターとキーボードで参加。『Eggs On Plate』は、サンバ調のリズムが印象的な曲。『Sea Of Love』は、1959年にヒットしたフィル・フィリップス・ウィズ・ザ・トワイライツのカヴァーだ。全体的にリラックスした明るめの曲が多く、意外さはあるが、毒が欲しいという感じもする。『New Values』から今作までは、アリスタ・レーベルからのリリース。今聴けば新鮮だが、当時アリスタが求めていたのは、こういう音ではなかったはずだ。







Zombie Birdhouse
Sales Date:1982. Produce:Chris Stein
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1. Run Like A Villain 8. Bulldozer
2. Villagers 9. Platonic
3. Angry Hills 10. Horse Song
4. Life Of Work 11. Watching The News
5. Ballad Of Cookie McBride 12. Street Crazies
6. Ordinary Bummer 13. Pain & Suffering
7. Eat Or Be Eaten

 アリスタをクビになったイギーに手を差し伸べたのは、ブロンディを手がけていたクリス・スタインで、自らもベースで参加。曲はほとんどがギタリストのロブ・デュ・プレイとの共作であり、イギーのヴォーカルにも力強さが戻ってきているように感じる。この翌年の来日公演において、客として来ていたひとりの日本人女性を引き連れて離日し、やがて結婚。この女性との出会いで精神的に安定したと思われ、それが次作以降の音楽的な向上にもつながっていく。







Blah Blah Blah
Sales Date:1986. Produce:David Bowie
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1. Real Wild Child 6. Cry For Love
2. Baby, It Can't Fall 7. Blah, Blah, Blah
3. Shades 8. Hide Away
4. Fire Girl 9. Winners And Losers
5. Isolation 10. Little Miss Emperor

 自らの『Let's Dance』『Tonight』でイギーの曲を取り上げていたデヴィッド・ボウイが、再びプロデューサーとしてイギーをサポート。冒頭の『Real Wild Child』や『Cry For Love』といった際立つ曲を備え、トータルでは80's版『The Idiot』と思わせるような充実した出来に。元セックス・ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズが、3曲で参加しているのも注目。ラストの『Little Miss Emperor』は、CD化に際して追加収録されている。











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