David Bowie Discography Original Album '79 ~ '92

Lodger
Sales Date:1979.5. Produce:David Bowie,Tony Visconti
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1. Fantastic Boyage 7. Look Back In Anger
2. African Night Flight 8. Boys Keep Swinging
3. Move On 9. Repitition
4. Yassassin(Turkish For Long Live)
5. Red Sails 10. Red Money
6. D.J.

 前2作に続いてのイーノとの共演作品であり、かつ『Stage』のツアーメンバーと共にレコーディングしている(つまりエイドリアン・ブリューもいる)。なのだが、サウンド的には前2作のようなラディカルさはなく、小品集といった感じで拍子抜け。『African Night Flight』では、そのタイトル通りアフリカンなビートが刻まれ、『Yassassin』には東洋的な香りが漂う。個人的には、疾走感溢れる『Look Back In Anger』が唯一の収穫だ。これで『Low』『Heroes』よりもイーノとの共作曲が多いというのだから、ますます訳がわからない。敢えて別世界路線を断ち切るため、全く違う作風を狙ったのだろうか。







Scary Monsters
Sales Date:1980.9. Produce:David Bowie,Tony Visconti
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1. It's No Game(Part 1) 7. Scream Like A Baby
2. Up The Hill Backwards 8. Kingdom Come
3. Scary Monsters(And Super Creeps)
4. Ashes To Ashes 9. Because You're Young
5. Fashion 10. It's No Game(Part 2)
6. Teenage Wildlife

 冒頭『It's No Game(Part 1)』の、日本語のナレーションにまず驚かされる(声の主は、ピーター・ガブリエルとの共演経験もあるパーカッション奏者、廣田丈自氏夫人のミチ・ヒロタ)。ロバート・フリップが『Heroes』に引き続いて参加しているほか、『Because You're Young』では、なんとピート・タウンゼントがギターを弾いている。『Kingdom Come』はトム・ヴァーレインのカヴァーと、意表を突きまくり。しかしここでの衝撃は、なんと言っても『Ashes To Ashes』。『Space Oddity』のトム大佐がただの麻薬中毒者でしかなかったと歌われていて、ボウイは自身のキャリアを「最初に」振り返ったのだと思う。







Let's Dance
Sales Date:1983.4. Produce:David Bowie,Nile Rodgers
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1. Modern Love 5. Ricochet
2. China Girl 6. Criminal World
3. Let's Dance 7. Cat People(Putting On Fire)
4. Without You 8. Shake It

 レーベルをEMIアメリカに移し、サウンドも大きく様変わり。以前のアーティスティックな面は影を潜め、ヒットチャートの上位を目指さんとするポップな仕上がりになっている(冒頭3曲がシングルヒットを記録。『China Girl』はイギー・ポップのカヴァー)。スタッフには、ナイル・ロジャースがギター及びプロデュースで、バーナード・エドワースがベースで、トニー・トンプソンがドラムでと、シックのメンバーが大挙参加。また、同時期に映画「戦場のメリークリスマス』に出演したこともあり、日本でもボウイの認知度が一気に増した。この年、5年ぶりに来日を果たす。







Tonight
Sales Date:1984.9. Produce:David Bowie,Derek Bramble,Hugh Padgham
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1. Loving The Alien 6. Blue Jean
2. Don't Look Down 7. Tumble And Twirl
3. God Only Knows 8. I Keep Fogetting
4. Tonight 9. Dancing With The Big Boys
5. Neighborhood Threat

 70'sの作品のような艶やかさもなく、前作のようにポップでもなく、一般的評価はすこぶる低い。サウンド的には前作を引き継いだモダンファンク路線だが、ビッグヒットしたシングルがない分地味な印象を受ける。しかし収録曲はなかなか興味深く、『God Only Knows』はビーチ・ボーイズのカヴァー、タイトル曲はティナ・ターナーとの、『Dancing With The Big Boys』はイギー・ポップとのデュエットだ。イギーの曲については、他にもなんと4曲も取り上げている。







Never Let Me Down
Sales Date:1987.4. Produce:David Bowie,David Richards
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1. Day In Day Out 7. Glass Spider
2. Time Will Crawl 8. Shing Star(Makin' My Love)
3. Beat Of Your Drum 9. New York's In Love
4. Never Let Me Down 10. '87 And Cry
5. Zeroes 11. Too Dizzy
6. Girls(Japanese Version) 12. Bang Bang

 A面部分は打ち込みサウンドが耳につき、B面部分は一転してギターを主体としたロックサウンドに仕上がっている。ギタリストには、なんとピーター・フランプトンを起用(ボウイとは旧友の間柄だそうだ)。『Girls』日本語バージョンは、日本盤にのみ収録(ただし再発盤以降は落とされており、現在この音源を聴くことは困難かも)。このときのツアーのタイトルにもなった『Glass Spider』は、かつての『Diamond Dogs』と後の『Outside』との橋渡し的な位置づけになっている気もする。







Tin Machine
Sales Date:1989.5. Produce:Tin Machine,Tim Palmer
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1. Heaven's In Here 8. Working Class Hero
2. Tin Machine 9. Bus Stop
3. Prisoner Of Love 10. Pretty Thing
4. Crack City 11. Video Crime
5. I Can't Read 12. Run
6. Under The God 13. Sacrifice Yourself
7. Amazing 14. Baby Can Dance

 80'sのボウイは「戦メリ」を始めとする映画への出演や映画音楽の比重が高く、その分自身の作品は軽くなっている。さすがにこうした状況を打開せねばとでも思ったのか、その活路をバンドに見出そうとした。ここ数年の傾向でもあった、ジャズ~ファンク路線を封印し、シンプルなロックサウンドを構築せんとしている。それだけにボウイの個性までもが封印されてしまい、聴いていてもすんなりと入っては来ない。『Working Class Hero』はジョン・レノンのカヴァー。







Tin Machine II
Sales Date:1991.9. Produce:Tin Machine,Tim Palmer
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1. Baby Universal 7. You Can't Talk
2. One Shot 8. Stateside
3. You Belong In Rock & Roll 9. Shopping For Girls
4. If There Is Something 10. A Big Hurt
5. Amlapura 11. Sorry
6. Betty Wrong 12. Goodbye Mr.Ed

 90年には過去の作品のCD化に伴うグレイテストヒッツツアーがあり(7年ぶりとなる来日公演も実現)、このままソロに戻るのかと思いきや、バンドとしてのセカンドがリリース。前作のシンプルなロックサウンドとは打って変わって、ホーンやパーカッションが導入され、表現に幅が出ている。しかし前作にあった緊張感は薄れ、よく言えば余裕があり、悪く言えばぬるくて中途半端だ。『If There Is Something』は、ロキシー・ミュージックのカヴァー。







Oy Vey, Baby
Sales Date:1992.7. Produce:
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1. If There Is Something 5. Under The God
2. Amazing 6. Goodbye Mr.Ed
3. I Can't Read 7. Heaven's In Here
4. Stateside 8. You Belong In Rock'N'Roll

 91年から92年にかけてのワールドツアーを収録したライヴアルバムで、東京や札幌の音源も収録(当時、映画「フリー・ジャック」に伴いプロモ来日するミック・ジャガーが、武道館公演に飛び入りする話もあったが、ミックが税関で足止めを食ったため実現せず)。当時から評判は芳しくなかったが、今となってみればいろいろな意味で貴重な音源だ。 ティン・マシーンのバンドメンバーは、イギー・ポップ『Lust For Life』の制作メンバーでもあったセイルズ兄弟が、ベースとドラムのリズム隊を担当。ギターのリーブス・ゲイブレルスは、その後90'sのボウイを支える参謀格となる。このバンドの最大の成果は、ゲイブレルスの起用だった。











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