David Bowie Discography Original Album '74 ~ '78
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Sales Date:1974.4. | Produce:David Bowie | |
Amazon.co.jpで購入−日本盤/US盤/UK盤 | ||
1. Future Legend | 7. Rock'n'Roll With Me | |
2. Diamond Dogs | 8. We Are The Dead | |
3. Sweet Things | 9. 1984 | |
4. Candidate | 10. Big Brother | |
5. Sweet Things(Reprise) | 11. Chant Of The Ever Circling Skeletal Family | |
6. Rebel Rebel |
ジョージ・オーウェルのSF小説「1984年」にインスパイアされて制作し(当初はミュージカル化を目論んでいたが、夫人の許可が下りなかったそうだ)、近未来の退廃や混沌、それに対する絶望といったコンセプトを打ち出す。ボウイはジャケットにある通り半獣半人のモンスターキャラを打ち出し、その語り部となった。 マイク・ガーソン以外はバンドメンバーを一新し、初のセルフプロデュースに挑戦。メドレー形式で曲はほとんど切れ目なく続き、密度の濃さは『Ziggy』に少しも劣らない。トータルアルバムでありながら、タイトル曲や『1984』『Rebel Rebel/愛しき反抗』といった、際立つ曲があるのも見事。蛇足だが、久保田利伸のセカンドアルバムに『ダイヤモンドの犬たち』という曲があるのだが、ここからインスパイアされたものなのだろうか? |
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Sales Date:1974.10. | Produce:David Bowie,Tony Visconti | |
Disc 1 | Amazon.co.jpで購入−日本盤/US盤 | |
1. 1984 | 7. Aladdin Sane | |
2. Rebel Rebel | 8. All The Young Dudes | |
3. Moonage Daydream | 9. Cracked Actor | |
4. Sweet Things | 10. Rock'n'Roll With Me | |
5. Changes | 11. Watch That Man | |
6. Suffragette City |
Disc 2 | 1. Knock On Wood | 6. Big Brother |
2. Here Today, Gone Tomorrow | 7. Time | |
3. Space Oddity | 8. Width Of A Circle | |
4. Diamond Dogs | 9. The Jean Genie | |
5. Panic In Detroit | 10. Rock'n'Roll Suicide |
北米限定だった『Diamond Dogs』ツアーでのフィラデルフィア公演を収録した、キャリア初のライヴアルバム。バンドとマネージメント側との金銭トラブル、機材トラブル、ライヴレコーディングされることが当日知らされるなどの悪条件が重なり、演奏は精彩を欠いている。またこの頃のボウイはドラッグ漬け真っ只中であり(頬がこけ、目の焦点が定まらないジャケットのボウイが象徴的だ)、こうしたことなどからすこぶる評判の悪い作品。 しかしこの時点でのベストと言える選曲であることや、エディ・フロイドの『Knock On Wood』のカヴァー、モット・ザ・フープルに提供した自作曲『All The Young Dudes』など、聴きどころは多い。デヴィッド・サンボーンが、サックス及びフルートで参加しているのにもビックリ。2005年に4曲が追加されて再発された。 |
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Sales Date:1975.3. | Produce:David Bowie,Tony Visconti | |
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1. Young Americans | 5. Somebody Up There Likes Me | |
2. Win | 6. Across The Universe | |
3. Fascination | 7. Can You Hear Me | |
4. Right | 8. Fame |
いち早くグラムから身を引き、次なるターゲットをアメリカに定めていたボウイ。サウンドもソウル~ファンク色が強くなり、ステージ衣装も奇抜なものからスーツ姿へ。その変わり身の早さにも、ボウイならとなぜか違和感を感じない。 前作のツアーに帯同したデヴィッド・サンボーンや、以降10年以上に渡ってボウイを支えるギターのカーロス・アロマー、そしてルーサー・ヴァンドロスがバックヴォーカルとして名を連ねる。『Across The Universe』『Fame』では、ジョン・レノンと共演(アロマーはジョンのバンドメンバーだった)。前者はボウイには珍しくかなり力んだ歌い方をしていて、そして後者ではついにシングル全米トップを獲得。 |
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Sales Date:1976.1. | Produce:David Bowie,Harry Maslin | |
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1. Station To Station | ||
2. Golden Years | ||
3. Word On A Wing | ||
4. TVC15 | ||
5. Stay | ||
6. Wild Is The Wind |
列車のSEで始まる冒頭のタイトル曲は10分を越え、静から動への転化が見事な力作。イントロのリフが印象的な『Stay』、ボウイの情感こもったヴォーカルが素晴らしい『Wild Is The Wind』など、渋くて聴きごたえのある曲が揃っている。 もともとはボウイ初主演映画「地球に落ちてきた男」のサントラ用として制作されていたが(『TVC15』は、前述の映画の主題歌として予定されていた曲)、その話は頓挫し、純粋にボウイの作品として出来上がった。収録曲わずか6曲というシンプルさだが、しかしその分だけ密度は濃い。個人的には全ボウイ作品の中で2番目に気に入っていて、ボウイが音楽至上主義的な方向に向かっていることを嬉しく感じている。そしてそのアプローチは、次作にて開花する。 |
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Sales Date:1977.1. | Produce:David Bowie,Tony Visconti | |
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1. Speed Of Life | 7. A New Career In A New Town | |
2. Breakin Glass | 8. Warszawa | |
3. What In The World | 9. Art Decade | |
4. Sound And Vision | 10. Weeping Wall | |
5. Always Crashing In The Same Car | ||
6. Be My Wife | 11. Subterraneans |
以後のニューウェイヴ~オルタナティヴに絶大な影響を与えた画期的な作品であり、全ボウイ作品の中でも最も衝撃度が高い。また個人的にも、最も好きなボウイのアルバムだ。 序盤にこそ前作までのソウル~ファンクの要素が残っているが、近未来的なサウンドを思わせる『A New Career In A New Town』が別世界への扉となり、そしてあまりにも圧倒的な『Warszawa』につながって行く。「影の」プロデューサー的存在のブライアン・イーノの手腕とボウイの資質とが融合し、当時の旧東側の冷たいイメージが体現されている。重苦しいがしかし美しさが漂う、鬼気迫る名演だ(イアン・カーティスは、ジョイ・ディヴィジョンの前身のバンド名を「ワルシャワ」としていた)。以後もインストナンバーが続き、徹底した音楽至上主義的美学が貫かれる。圧巻だ。 私がロックのアルバムに最も惹かれるポイントは、「極限まで突き詰めてこれ以上行きようがない、というところまで行き着いた作品」であり、それはあるアーティストにとってはアルバムの完成度となって現れ、また別の場合は、ものすごい偏っていながらも一つの美の極致に至ったりしている。今作は後者だ。 『What In The World』は、イギー・ポップとのデュエット。前作でアメリカにひと区切りつけたボウイはベルリンに移り、イギー・ポップと共同生活を始める。質の高い自身の作品のリリースのみならず、当時低迷していたイギーの蘇生にも、ひと役買うことになる。 |
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Sales Date:1977.10. | Produce:David Bowie,Tony Visconti | |
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1. Beauty And The Beast | 6. V-2 Schneider | |
2. Joe The Lion | 7. Sense Of Doubt | |
3. Heroes | 8. Moss Garden | |
4. Sons Of The Silent Age | 9. Neukoln | |
5. Black Out | 10. The Secret Of Arabia |
前作の姉妹編で、ほとんど一発録りに近いレコーディングだったそう。前作がこの世の果て、行くところまで行ってしまったような作品なのに対し、今作はラディカルさを見せながらも幾分私たちのところに戻ってきてくれている感じ。なので衝撃度も前作ほどではないのだが、この辺のバランス感覚がロックスターたるボウイらしさか。 構成は『Low』と同様に序盤がヴォーカル有りで、アルバムで言うB面部分は最初は冷たいインストだが、後半になるとボウイのヴォーカル入りの曲で締めくくられている。『V-2 Schneider』はクラフトワークのことを指した曲だそうで、当時ボウイはクラフトワークに心酔しており、彼らのコンサートの前列を買い占めていたという噂があったほど。タイトル曲は「時空を超えた名曲」として名高く、『Ziggy Stardust』に並ぶボウイの代表曲として、現在でもライヴのハイライトを飾る。また、当時は複数のプロジェクトで活動していたロバート・フリップも参加。『Heroes』は、キング・クリムゾン2000年ツアーでアンコールのラストとして演奏している。 |
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Sales Date:1978.9. | Produce:David Bowie,Tony Visconti | |
Disc 1 | Amazon.co.jpで購入−日本盤/US盤 | |
1. Warszawa | 6. Sense Of Doubt | |
2. Heroes | 7. Speed Of Life | |
3. What In The World | 8. Breaking Glass | |
4. Be My Wife | 9. Beauty And The Beast | |
5. Blackout | 10. Fame |
Disc 2 | 1. Five Years | 6. Art Decade |
2. Soul Love | 7. Alabama Song | |
3. Star | 8. Station To Station | |
4. Hang On To Yourself | 9. Stay | |
5. Ziggy Stardust | 10. TVC15 |
『Low』『Heroes』に伴うツアーを収録したライヴアルバムで、録音場所は奇しくも『David Live』と同じフィラデルフィア。実際のコンサートは2部構成+アンコールで、第1部が『Low』『Heroes』を中心とし、第2部は『Ziggy』を中心としたベストヒットという具合。リリース当初は曲順が並べ替えられていたが、2005年の再発盤にてほぼライヴ通りの曲順になり、2曲が追加された。 このときのツアーメンバー、ギターにはカーロス・アロマーに加え、エイドリアン・ブリューが参加。キーボードは元ユートピアのロジャー・パウエルだった。ブリューは当時フランク・ザッパのバンドメンバーで、イーノの紹介でブリューを知ったボウイは、ザッパの許可を得て自らのバンドに招き入れた。リリースから2ヵ月後に、5年半ぶり2度目の来日公演を果たしている。 |