Brian Eno Discography Original Album / Instrumental
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Sales Date:1975.12. | 1. 'Discreet Music' |
Produce:Brian Eno | 2. Three Variations On The Canon In D: |
(i) 'Fullness Wind' | |
(ii) 'French Catalogues' | |
(iii) 'Brutal Ardour' |
『Another Green World』からわずか1ヶ月後にリリースされ、この年だけでイーノは実に3枚のアルバムを発表していて、しかもいずれもタイプが異なっている(あと1枚はロバート・フリップとのコラボレート『Evening Star』)。今作は以後のイーノのアンビエント路線の先駆けとなっっていて、シンセサイザーとエコーを駆使することによって、タイトル通り「音を識別する」作業をイーノは行っていたのだろうか。 |
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Sales Date:1978.10. | 1. Aragon | 10. Quartz |
Produce:Brian Eno & Rhett Davies | 2. From The Same Hill | 11. Events In Dense Fog |
3. Inland Sea | 12. There is Nobody | |
4. Two Rapid Formations | 13. Patrolling Wire Borders | |
5. Slow Water | 14. A Measured Room | |
6. Sparrowfall (1) | 15. Task Force | |
7. Sparrowfall (2) | 16. M386 | |
8. Sparrowfall (3) | 17. Strange Light | |
9. Alternative 3 | 18. Final Sunset |
75年から78年にかけて、映画やTV番組のサントラ用に制作した音源をまとめたもの。レコーディングにはジョン・ケイルやロバート・フリップを始めとする今までの作品と同様豪華な顔ぶれが名を連ねているが、音の方はもろ環境音楽だ。一時期流行ったヒーリングミュージックの原点がここにはある。この年は『No New York』のプロデュースや、デヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)との出会いなどがあった。 |
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Sales Date:1978. | 1. 1/1 |
Produce:Brian Eno | 2. 2/1 |
3. 1/2 | |
4. 2/2 |
アンビエント・シリーズ第1弾としてリリース。前作が18の小品集であったのに対し、今作は10分オーバーの大作が4曲という構成。『1/1』にはロバート・ワイアットが参加している。空港で流れる音楽をイメージした・・・というより、やっぱりどう聴いても環境音楽。しかし前作と今作は、ひとつの音楽のジャンルを確立してしまった感さえある。イーノ"ノンヴォーカル"作の代表作の呼び声も高い。 |
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Sales Date:1982.4. | 1. Lizard Point | 5. Lantern Marsh |
Produce:Brian Eno | 2. The Lost Day | 6. Unfamiliar Wind (Leeks Hills) |
3. Tal Coat | 7. A Clearing | |
4. Shadow | 8. Dunwich Beach, Autumn, 1960 |
アンビエント・シリーズ第4弾(第3弾『Day Of Radiance』では、プロデュースを務めている)。音の面で新たな展開はないが、イーノが考案したというアンビエントスピーカーなるものが初めて使用される。いちおう全8曲という構成になってはいるが、実際曲の切れ目というのが不鮮明で、全1曲8パートというようにも受け取れる。第四世界シリーズで共演したジョン・ハッセルが参加。またエンジニアとして、後にU2のプロデュースでも顔を合わせるダニエル・ラノワも名を連ねている。 |
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Sales Date:1983.7. | 1. Under Stars | 7. Drift |
Produce:Brian Eno | 2. The Secret Place | 8. Silver Morning |
3. Matta | 9. Deep Blue Day | |
4. Signals | 10. Weightless | |
5. An Ending (Ascent) | 11. Always Returning | |
6. Under Stars II | 12. Stars |
NASA設立25周年を記念して制作されたドキュメント番組のサントラ盤。宇宙を表現することを任されたイーノは、その世界を静かに淡々と描いている。宇宙は無限に広がっているし、宇宙には上も下もない。宇宙とは大きな舞台であり、それを生かすのは生命あるものなのかもしれない。名義はイーノのソロになっているが、実はダニエル・ラノワと実弟ロジャーの3人による共同制作だ。 |
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Sales Date:1985. | Produce:Brian Eno |
1. Thursday Afternoon |
84年に発表した同名のビデオ作品のサントラ盤(ビデオは現在廃盤?)。環境映像とでもいうべき内容のビデオだったらしく、その音楽版である今作は全1曲60分オーバー。ロックとはまるで無縁の世界だが、日常生活のBGMとしてならイーノファン以外の人にもお薦めできる。制作メンバーは前作とほぼ同じ。ジャケットを手がけたのはラッセル・ミルズだ。 |
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Sales Date:1992.10. | 1. Triennale | 6. Riverside |
Produce:Brian Eno | 2. Alhondiga | 7. Innocenti |
3. Markgraph | 8. Stedelijk | |
4. Lanzarote | 9. Ikebukuro | |
5. Francisco | 10. Cavallino |
85年から90年までに作っていた音源をまとめたアンビエントもので、『Nerve Net』からわずかひと月後にリリース。全10曲ながらまるで1つの曲のようにほとんど切れ目がない。ハイライトは、日本人にはその曲名が大いに気になる『Ikebukuro』。16分に渡る大作だ。翌年に2種類の3枚組Boxをリリースしていて、この時期イーノは自身の活動を総括したかったと思われる。 |
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Sales Date:1993.7. | Produce:Brian Eno |
1. Neroli (Thinking Music Part IV) |
全1曲57分というアンビエントもの。Neroli=オレンジの花からとれる香料、とのことで、ジャケットもCDの盤もオレンジ色だ。"Thinking Music Part IV"なる副題がついてはいるが、個人的にはほとんど音楽ということを意識させない、日常生活の中に溶け込んでしまったような自然な世界が広がっていると感じている。 |
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Disc 1 | 1. Slip, Dip | 10. M.C. Organ |
Sales Date:1997.7. | 2. But If | 11. Boomcubist |
Produce:Brian Eno | 3. Belgian Drop | 12. Hazard |
4. Cornered | 13. Rayonism | |
5. Block Drop | 14. Dutch Blur | |
6. Out/Out | 15. Back Clack | |
7. Swanky | 16. Dear World | |
8. Coasters | 17. Iced World | |
9. Blissed | ||
Disc 2 | 1. Swat & Rut | |
2. Slicing System | ||
3. Sharply Cornered |
タイトルが二転三転した末に"The Drop"に落ち着き、発売時期もその都度遅れたようだ。音はややジャズ寄り。ほとんどの曲が小品である中、ラストの『Iced World』は32分の大作。そして日本語盤ライナーノーツに注目。YMO人脈や立花ハジメ、果ては中谷美紀など13名がコメント。これまで不明瞭だった日本でのイーノの取られ方だが、多くのミュージシャンにリスペクトされていることが明らかになる。ボーナスディスクも日本盤のみ。 |