頭脳警察 Discography Album
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Sales Date:1975.12./2001.6. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. イントロダクション~ 世界革命戦争宣言 | 6. 彼女は革命家 | |
2. 赤軍兵士の詩 | 7. 戦争しか知らない子供達 | |
3. 銃をとれ(Part 1) | 8. お前が望むなら | |
4. さようなら世界夫人よ | 9. いい訳なんか要らねえよ | |
5. 暗闇の人生 | 10. 銃をとれ(Part 2) |
72年1月の京都府立体育館でのライヴをレコーディングしたものだが、過激な歌詞の内容からレコード会社が自主規制し、発売禁止に。75年のバンド解散時に、自主制作で600枚だけリリースされた。たった2人だけの演奏だが、Pantaのヴォーカルやギターは生々しく、Toshiのパーカッションは魔法のように妖しく美しい(当時は2人とも若干21歳)。冒頭の革命三部作に代表されるように、荒削りながらも溢れ伝わる緊張感がたまらない。存在自体が伝説と化した作品だが、2001年のバンド再々結成に際し、ついにCDリリース。三億円事件のモンタージュ写真を使ったジャケットは、主張としてもアートとしても超一級だ。 |
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Sales Date:1972.5. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 銃をとれ! ~マラブンタ・バレー~ | 5. 軍靴の響き | |
6. いとこの結婚式 | ||
2. さようなら世界夫人よ | 7. 暗闇の人生 | |
3. コミック雑誌なんか要らない | 8. ふりかえってみたら | |
4. それでも私は | 9. お前と別れたい |
ファーストが発売禁止になってからわずか2ヶ月後にリリースするが、今度はレコード倫理からクレームがつき、わずか1ヶ月後に発売禁止に。ファーストに少しも劣らない荒々しさとテンションの高さと緊張感は、スタジオレコーディングであることを忘れさせ、リアルタイムで体験された方にとっては、当時にタイムスリップしてしまうような"空気"を含んでいるのかもしれない。圧巻はやはり冒頭で、ギラギラしたナイフのように妖しい『銃をとれ!』から、Toshiのパーカッションでシフトチェンジして『マラブンタ・バレー』へとつなげて行く展開は、何度聴いても見事だ。 |
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Sales Date:1972.10. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. ふざけるんじゃねえよ | 7. 歴史から飛び出せ | |
2. 嵐が待っている | 8. 無知な奴らが舞い踊る | |
3. 時々吠えることがある | 9. 桃源境 | |
4. 滅び得た者の伝説 | 10. 指名手配された犯人は 殺人許可証を持っていた | |
5. 少年は南へ | 11. パラシュート革命 | |
6. 前衛劇団"モーター・プール" | 12. 光輝く少女よ |
発売禁止にされた過去2枚ほどのインパクトこそないが、かといって2人が放つエネルギーは少しも薄れてはいない。冒頭『ふざけるんじゃねえよ』は『銃をとれ!』に比肩するバンドの看板的な曲で、ストレートに爆発する怒りが凄まじい。アコースティックで切々と歌われる『時々吠えることがある』は、当時のシンガーソングライターのスタイルを、曲のリズムが何度も変わる『前衛劇団~』は、バンドのネーミングのルーツにもなったフランク・ザッパを思い起こさせる。2人がもともと持ち合わせていた衝動に、音楽的表現力が追いついた作品だ。 |
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Sales Date:1973.3. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 無冠の帝王 | 5. もうあきた | |
2. 悲しみにつつまれて | 6. 鹿鳴館のセレナーデ | |
3. 詩人の末路 | 7. やけっぱちのルンバ | |
4. あなた方の心の中に 黒く色どられていない処が あったらすぐ電話をしてください | 8. メカニカル・ドールの悲劇 | |
9. 心の落ちつき失せて | ||
10. 破滅への招待 |
より幅広い音楽性を追求し向上を目指すPantaと相容れなくなって、Toshiはレコーディングに不参加。そして起用されたのは、数多くの歌謡曲を手がけ現在も日本の音楽界に君臨する、編曲家の馬飼野康ニ。全曲がPantaと馬飼野の共作で、それまでの作品と聴き比べれば物足りなさは残るが、Pantaの詞の世界観とフォークシンガー的側面が拡大された作品となった。黒地に全曲の歌詞を載せたジャケットには、シンプルながらデビュー時から変わらぬPantaの主張を感じ取っていて、個人的には気に入っている。 |
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Sales Date:1973.7. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. ウイスキー・ハイウエイ | 7. イエス・マン | |
2. まるでランボー | 8. 奴は帰らない | |
3. ハイエナ | 9. 麗しのジェット・ダンサー | |
4. 恋のいらだち | 10. 愛なき日々 | |
5. ホ短調の間奏曲 | 11. プリマドンナ | |
6. 仮面劇のヒーローを告訴しろ | 12. 間違いだらけの歌 |
前作に続いてToshi不在となり、Panta=馬飼野のコンビにサポートメンバーを加えてレコーディング。Toshiがいないからこそできるリズムやビートへの挑戦もあるが、トータルでは前作以上に物足りなさは拭えず、迷走あるいは蛇行しているように見える。しかし次作で復活する黄金コンビ、プラス完成された音楽性を考えると、ここでの試行錯誤は決して無駄にはなっていない(ラスト『間違いだらけの歌』にその成果がうかがえる)。タイトル曲では、歌詞に対する自主規制と思しき雑音が、2箇所に挿入されている。 |
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Sales Date:1974.11. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 戦慄のプレリュ—ド | 6. 落葉のささやき | |
2. 夜明けまで離さない | 7. サラブレッド | |
3. ひとつぶの種になって | 8. スホーイの後に | |
4. 悪たれ小僧 | 9. あばよ東京 | |
5. 真夜中のマリア |
Toshiが復帰し、サウンドにも初期を思わせる荒々しさが復活。しかしそれは"戻った"のではなく、2人がアーティストとして進化を遂げた上で追求した"集大成"なのだと思う。タイトル曲は、ライヴでは終盤もしくはアンコールに演奏され、ハイライトを形作る後期の代表作。ラストの『あばよ東京』は頭脳警察の臨界点と思える名曲で、静かな曲調ながら、ある意味革命三部作をしのぐインパクトを備えている。最も完成度の高い作品を作り上げ、また過激な活動を続けることへの限界が来たのか、翌75年12月31日に頭脳警察は渋谷屋根裏でのライヴを最後に解散。同日、発売禁止になっていた幻のファーストが、自主制作で600枚だけリリースされた。 |
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Sales Date:1990.6. | Amazon.co.jpで購入 |
Disc 1 | 1. 嵐が待っている | 6. それでも私は |
2. ふざけるんじゃねえよ | 7. EXCUSE YOU | |
3. マラブンタ・バレー | 8. ほうき星 | |
4. 時々吠えることがある | 9. 明日天気になれ | |
5. さようなら世界夫人よ |
Disc 2 | 1. コミック雑誌なんか要らない | 6. 詩人の末路 |
2. やけっぱちのルンバ | 7. サラブ・レッド | |
3. 落葉のささやき | 8. 悪たれ小僧 | |
4. 間違いだらけの歌 | 9. 真夜中のマリア(転換の為のテーマ) | |
5. ハイエナ | 10. あばよ東京 |
リリースは90年の再結成時だが、音源は解散間際の75年11月の三ノ輪のライヴハウス「モンド」での公演。『銃をとれ!』を始めとする革命三部作が演奏されておらず、「政治的」「過激」というイメージとは離れた、純粋に音楽を奏でるバンドとしての頭脳警察の姿が確認できる。Pantaがギター弾き語りで切々と歌う未発表曲『ほうき星』、後にPantaのソロ『Pantax's World』にも収録される『明日天気になれ』など、資料的価値も高い。現在は廃盤。 |
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Sales Date:1990.11. | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 腐った卵 | 7. 謙虚な昼寝 | |
2. Blood Blood Blood | 8. イライラ | |
3. 煽動 | 9. People | |
4. わかってたまるか | 10. 月蝕と日蝕の谷間で | |
5. Quiet Riot | 11. 万物流転 | |
6. 6000光年の誘惑 |
解散から15年の時を経て、頭脳警察復活。ブックレットには15年間の世相が綴られ、そして様々なコスチュームをまといメークを施した2人の姿が。しかし2人の眼光だけは恐ろしいまでに鋭く、元号が変わり、天安門で虐殺が起こり、ベルリンの壁が崩れ、ソ連が崩壊したことなどが彼らを再び呼び起こしたのかと思わせる。下山アキラや藤井一彦をメンバーに迎え、バンドとしての機能は格段に向上。そして「何も変わっていない」と『万物流転』で歌う、Pantaの怒りも健在だ。 |
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Sales Date:1991.2 | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 銃をとれ! | 9. 嵐が待っている | |
2. ふざけるんじゃねえよ | 10. 煽動 | |
3. マラブンタ・バレー | 11. Blood Blood Blood | |
4. スホーイの後で | 12. 間違いだらけの歌 | |
5. Quiet Riot | 13. 悪たれ小僧 | |
6. 夜明けまで離さない | 14. コミック雑誌なんか要らない | |
7. 前衛劇団"モーター・プール" | 15. さようなら世界夫人よ | |
8. 歴史から飛び出せ |
90年11月に朝霞米軍キャンプ跡地で行われたライヴを収録。『7』で得た2人に加え、後藤升宏(後に人間椅子に加入)をドラマーに迎え、バンドとしての演奏力は高い。新曲プラス往年の名曲という構成は納得の選曲で、特に冒頭の3曲には、伝説の封印が解かれたという感激を覚えずにいられない。『Blood Blood Blood』では声をかすれさせ、『悪たれ小僧』ではキーを外しながらもおかまいなしで強引に歌い切ってしまう、Pantaが放つエネルギーと存在感は圧倒的だ。 |
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Sales Date:1991.5 | Amazon.co.jpで購入 | |
1. 最終指令"自爆せよ" | 6. 白い森 | |
2. 飛翔<ひらめく旗の下で> | 7. 焔の色 | |
3. セフィロトの樹 | 8. オリオン頌歌 | |
4. 獲物の分け前 | 9. 歓喜の歌 | |
5. LIVE・EVIL |
再結成も期間限定で、91年2月のライヴを以って公の場からは姿を消す。その3ヶ月後に産み落とされた今作が、活動の締めくくりとなった。冒頭『最終指令"自爆せよ"』は、実は70'sの活動当時からライヴではお馴染みだった曲で、アルバムには初の収録。タイトル曲には遠藤ミチロウや荻野目洋子、清水ミチ子(!)などがコーラスで参加し、有終の美を飾るようにして幕を閉じる。頭脳警察の復活は、薄っぺらいユーロビートやダンスミュージックが全盛だった、当時の音楽界に対する鉄槌だったのかもしれない。 |