Bob Dylan Discography Videos

Don't Look Back
Sales Date:1967. 1. Subterranean Homesick Blues 12. Famiry Reunion
Produce: Albert Grossman, John Court 2. All I Really Want To Do 13. Leaning On A Lamp Post
3. Maggie's Farm 14. Little Things
4. Only A Pawn In Their Game 15. Don't Think Twice,It's All Right
5. The Times They Are A-Changin' 16. Why Do You Treat Me Like You Do
6. Ramona 17. To Sing For You
7. The Lonesome Death Of Hattie Carroll 18. It's All Over Now,Baby Blue
8. Percy's Song 19. Talking World War III Blues
9. Love Is Just A Four Letter Word 20. It's Alright Me,I'm Only Bleeding
10. Lost Highway 21. Gates Of Eden
11. I'm So Lonesome I Could Cry 22. Love Minus Zero/No Limit

 65年4月から5月にかけてのUKツアーを追ったモノクロのドキュメンタリー映像で、時期としては『Bringing It All Back Home』発表直後に当たる。歌詞である単語の紙をディラン自身が次々にめくっていく冒頭の『Subterranean Homesick Blues』は、史上初のビデオクリップとする向きもある(後年、インエクセスがこのアイディアをパクったPVを作っている)。映像はステージでのシーンよりも、むしろ楽屋での素顔やディランを追いかける女性ファンを多く写し、ジョーン・バエズやドノヴァンの姿も確認できる。しかしこの頃のディランのルックスは、尋常ではなくカッコいい。ビートルズの映画『A Hard Day's Night』に並ぶ、ロック黎明期を代表する映像だ。







Concert For Bangladesh
Sales Date:1972. 1. A Hard Rain's A-Gonna Fall
2. It Takes A Lot To Laugh,It Takes A Train To Cry
3. Blowin' In The Wind
4. Just Like A Woman

 ジョージ・ハリスンが提唱したイベントにエリック・クラプトンを始め多くのアーティストが参加(ミック・ジャガーも参加予定だったがビザが降りずに断念)。いわゆる"エイドもの"のはしりとして71年8月にニューヨークMSGで行われた。同名のアルバムも発表されていて、こちらには『Mr.Tambourine Man』も収録されている。ディランはジョージをg、レオン・ラッセルをb、リンゴ・スターをdsとして従え、淡々と演奏。バイク事故以来公の場から姿を消し、このステージもワイト島フェスティバル以来久々となったディラン。その存在に神秘性が漂うようになり、神格化され大御所扱いされ始めたのもこの頃からだと思う。







Last Waltz/The Band
Sales Date:1978. 1. Forever Young
2. Baby Let Me Follow You Down (Reprise)
3. I Shall Be Released

 76年のザ・バンド解散コンサートを収録した映画で78年に劇場公開され、監督はロバート・デ・ニーロ作品でお馴染みのマーチン・スコセッシ。エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング、ヴァン・モリスン、ロン・ウッド、リンゴ・スター、マディ・ウォーターズら豪華ゲストが立ち並び、まさに有終の美を飾らんとするステージの中、ザ・バンドとの関係は言わずもがなであるディランも終盤に出演。映像には3曲が収録されている。ディランは長髪に髭をたくわえた風貌。ラストの『I Shall Be Released』では出演者全員がステージに集結。ディランとロビー・ロバートソン、ヴァン・モリスンが1本のマイクで歌うさまは壮観だ。







Live Aid
Performed:1985.7. 1. Ballad Of Hollis Brown
2. When The Ship Come In
3. Blowin' In The Wind

 フィラデルフィアとロンドンで行われたエイドイベントの決定版ライヴエイド。ディランはフィラデルフィアのステージで実質的な大トリとして登場。ディランを紹介したのはジャック・ニコルソン。そして両サイドに陣取るはキース・リチャーズとロン・ウッド(2人共くわえタバコだ)。がしかし、懸命にメッセージを伝えようとするディランは空回り。演奏中にロニーのギターの弦が切れるトラブルも発生。ステージは幕で覆われ、3人はその前で演奏していたのだが、持ち時間が終わると幕が開き大勢のミュージシャンが登場。その中にディランも混じりフィナーレの『We Are The World』となる。仕切りが悪く音響もひどい。正直、顔ぶれが豪華という以外観るに絶えない。







Hard To Handle
Sales Date:1986. 1. In The Garden 6. Lenny Bruce
2. Just Like A Woman 7. When The Night Comes Falling From The Sky
3. Like A Rolling Stone 8. Ballad Of A Thin Man
4. It's Alright Ma(I'm Only Bleeding) 9. I'll Remember You
5. Girl From North Country 10. Knockin' On Heaven's Door

 86年2月のシドニー公演を収録したライヴビデオで、つまりこれは2度目の来日の直前に当たる。そしてバックはトム・ペティ&ハートブレイカーズ。トム・ペティはディランの左後方に位置し、淡々と演奏。そして曲によってはディランとのデュエットもしてみせる。冒頭『In The Garden』ではMCで「君たちのヒーローは?」と問い、マイケル・ジャクソンやメル・ギブソンの名前などを挙げる(この曲はイエス・キリストをヒーローに見立てている)。『It's Alright Ma』『Girl From North Country』はディラン単独でのアコギ演奏。ステージの側から客席を映したり、演奏するディランを上から映したりなど、カメラアングルがユニークだ。ラスト『Knockin' On ~』の演奏中にクレジットが流れ、ディランは女性コーラスにバラを渡してステージを去る。







30th Anniversary Concert Celebration
Sales Date:1993.8. Produce:

1. Like A Rollin' Stone John Mellencamp
2. Leopard-Skin Pill-Box Hat John Mellencamp
3. Blowin' In The Wind Stevie Wonder
4. Wanted Man George Sologood
5. I Want You Sophie B Horkins
6. Foot Of Pride Lou Reed
7. Masters Of War Eddie Vedder & Mike McCready
8. The Times They Are A-Changin' Tracy Chapman
9. It Ain't Me, Babe Johnny Cash & June Carter Cash
10. What Was It You Wanted Willie Nelson
11. I'll Be Your Baby Tonight Willie Nelson & Kris Kristfferson
12. Highway 61 Revisited Johnny Winter
13. Seven Days Ron Wood
14. Just Like A Woman Richeie Havens
15. When The Ship Comes In The Clancy Brothers & Tommy Makem & Robbie O'Connel
16. I Don't Believe You → War(Bob Marley)
Sinead O'conner
17. Just Like Tom Thumb's Blues Neil Young
18. All Along The Watchtower Neil Young
19. I Shall Be Released The Pretenders
20. Love Minus Zero / No Limit Eric Clapton
21. Don't Think Twice, It's All Right Eric Clapton
22. Emotionally Yours The O'jays
23. When I Paint My Masterpiece The Band
24. You Ain't Goin Nowhere Mary Chapin Carpenter & Rossanne Cash & Shawn Colvin
25. If Not For You George Harrison
26. Absolutely Sweet Marie George Harrison
27. License To Kill Tom Petty & The Heartbreakers
28. Rainy Day Woman #12 And 35 Tom Petty & The Heartbreakers
29. Mr. Tambourine Man The Byrds
30. Song To Woody Bob Dylan
31. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) Bob Dylan
32. My Back Pages (All Star Cast)
33. Knockin' On Heaven's Door (All Star Cast)
34. Girl Of The North Country Bob Dylan

 コンサートの模様は世界各地でTV放送され、日本でも92年暮れにBSで2日間に渡りオンエアされた。まずは中盤にハプニングが。シニード・オコーナーがオーディエンスに罵声を浴び、当初歌う予定だった『I Don't Believe You』ではなく、ボブ・マーリィの『War』をアカペラで歌い、泣きながらステージを後にした。この少し前、シニードはTV番組「サタデーナイトライヴ」でローマ法王の写真を破り捨てるパフォーマンスをし、一般からの反感を買っているところだった(シニードは終盤の『My Back Pages』でも他のアーティストたちから孤立している)。そのもやもやを打ち消したのが、次に登場したニール・ヤング。後半、バーズやトム・ペティ&ハートブレイカーズなど、ディランと結びつきの深いバンドが次々に演奏するにつれ、嫌が上にもテンションは上がる。そしてついにボブ・ディラン登場。豪華アーティストによる数々の演奏がまるで前座でしかなかったような冴えを見せ、それはすなわちディランが今だ現在進行形であることの証明に他ならない。発売されているVideosと異なり、ここで紹介する曲目はBSでオンエアされた方から拾っています。なお実際のコンサートでは39曲が演奏されたとのこと。







Woodstock 94
Performed:1994.8. 1. Jokerman 7. It's All Over Now,Baby Blue
2. Just Like A Woman 8. God Knows
3. All Along The Watchtower 9. I Shall Be Released
4. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry 10. Highway 61 Revisited
5. Don't Think Twice,It's All Right 11. Rainy Day Women #12 & 35
6. Masters Of War 12. It Ain't Me,Babe

 ディランは25年前のウッドストック出演を断ったのではなく、出演を希望していたが出られなかったのだと、ウッドストック94をオンエアしたときのNHKのアナウンサーがしゃべっていた。そして晴れて3日目に登場と成ったわけだが、大トリをピーター・ガブリエルに奪われた恨みなのか(笑)、やたら鬼気迫るパフォーマンスを披露。個人的にはこのページに列挙している映像としてのディランのライヴでは、これが最も素晴らしい出来だと思う。そして、ディランは野外でも映えるのだということを痛感。同名のオムニバスアルバム、及びVideosが後に発売されるが、収録されているのは『Highway 61 Revisited』1曲のみ。







MTV Unplugged
Sales Date:1995.4. 1. Tombstone Blues 7. Desolation Row
Produce: 2. Shooting Star 8. Love Minus Zero / No Limit
3. All Along The Watchtower 9. Dignity
4. The Times They Are A-changin' 10. Knockin' On Heaven's Door
5. John Brown 11. Like A Rolling Stone
6. Rainy Day Women #12 and #35 12. With God On Our Side

 同名のアルバムも発売されているが、もともとがMTVの番組用に収録しただけに、映像版であるコチラの方をよりお薦めしたい。収録曲はアルバムと全く同じだが、演奏時間はMTVでオンエアされたものよりも長いそうだ。約200人の幸運なファンに囲まれ、リラックスした雰囲気の中で淡々と歌い演奏するディラン。Keyを担当するブレンダン・オブライエンの顔もはっきり確認できる。大詰め『Like A Rolling Stone』ではなぜかイントロを途中でやめてしまい、苦笑いしながら仕切り直す。ラスト『In God With Side』はアンコールという形での披露だった。アレンジは現在のツアーに直結していると思う。







Masters Of Music
Performed:1996.6. 1. Leopard-Skin Pill-Box Hat 6. Don't Think Twice, It's All Right
2. All Along The Watchtower 7. Silvio
3. Positively 4th Street 8. Seven Days
4. Just Like Tom Thumb's Blues 9. Highway 61 Revisited
5. Tangled Up In Blue

 ロンドンのハイドパークで行われ、15万人を動員した96年のプリンス・トラストに出演。アル・クーパーがkeyで、そしてロン・ウッドがgで参加し、ディランのすぐ右に陣取ってギターをかきならす。『Silvio』ではディラン本人によるギターソロを披露。なお、このときの目玉はクアドロフィニア名義で活動していたザ・フー。そして大トリはエリック・クラプトンで、ディランの出演順はかなり早い方だった。







Grammy Awards 1998
Performed:1998.2. 1. Love Sick

 『Time Out Of Mind』がグラミー最優秀アルバムを始め3部門を受賞し、ディランは授賞式でパフォーマンスを披露。自身のバンドに大勢のコーラス隊が加わり、曲は壮大なシンフォニーに生まれ変わった。本人もバンドもコーラス隊もみな笑顔で、至福の空間が生み出されている。途中「Soy Bomb」なる文字をプリントしたTシャツを着た人がステージに乱入し、ディランのすぐ横で踊る一幕も。演奏の後はバンドメンバーやダニエル・ラノワらを従え、受賞の喜びをスピーチ。16か17のときにバディ・ホリーのライヴをすぐ目の前で観て、目が合った。そしてこのアルバムを作ったとき、彼が見守ってくれているように感じたと語った。







In Concert:A Benefit For The Crossroads Centre Atantigua
Performed:1999.6. 1. Don't Think Twice,It's All Right 4. Leopard-Skin Pill-Box Hat
2. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry 5. Not Dark Yet
6. Crossroad
3. Born In Time 7. Bright Lights, Big City

 エリック・クラプトンがニューヨークMSGで行ったチャリティーコンサートに「フレンズ」の一員として出演。ディランは本編最後のゲストとして登場。市販されているビデオに収録されているのは『Don't Think Twice,It's All Right』『Crossroad』の2曲。『Don't Think~』はこの曲では珍しいエレクトリックでの演奏。『Crossroad』は本編ラストで、クラプトンとは隣り合わせになってそれぞれギターを弾き、1本のマイクで歌うさまはやはり壮観だ。『Bright Lights, Big City』はジミー・リードの曲で、アンコールのラストで出演者全員で歌われた。『Born In Time』はクラプトンが98年に発表したアルバム『Pilgrim』の中でカヴァーしている。













Copyright©Flowers Of Romance, All Rights Reserved.