スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999年)
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・。
銀河共和国が勢力を失いつつある中、通商連合が辺境惑星との貿易関税率をめぐって争っていた。惑星ナブーが標的になり、元老院の命を受けたジェダイのクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービがナブーに派遣される。2人はアミダラ王女を救出し共和国首都惑星に向かおうとするが、宇宙船が損傷してしまい、修理のため砂漠の惑星タトゥイーンに立ち寄る。
一行は、奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーと知り合う。アナキンはポッドレースに勝利し、クワイ=ガンは賭け金で船の部品を調達すると共に、アナキンを奴隷から解放。アナキンのフォースの強さは桁外れに強く、クワイ=ガンはジェダイの騎士として育てようとする。しかし、アナキンが加わった一行を、ダース・シディアスの弟子ダース・モールが狙っていた。
劇場公開作品としては4作目だが、劇中の時間軸では最も古く、物語のはじまりはこの中にある。シリーズすべての作品を観ている上で改めて見直すと、後の作品へのつながりがいろいろ感じられて興味深い。アナキンとパドメの出会いは、割と前半の方だった。クワイ=ガンはアナキンを「フォースのバランスをもたらす者」という予言の人物と思うが、それはこの後さまざまな紆余曲折を経て、エピソード6のクライマックスにて結実する。C3-POは、実はアナキンによって作られたドロイドだった。
クライマックスでは、クワイ=ガン&オビ=ワンがダース・モールと対決する一方、アナキンは戦闘機でクローンをコントロールしているステーションを迎撃する。クワイ=ガンが倒されてしまったのはショッキングだったが、クワイ=ガン&オビ=ワンから、オビ=ワン&アナキンのペアへの交代劇にもなっていた。一方でパルパティーンが共和国最高議長に就任し、後々のための足場を固めていたことにも気づかされる。
クワイ=ガンはリーアム・ニーソン、オビ=ワンはユアン・マクレガー、パドメはナタリー・ポートマン。パドメは侍女となり素性を隠していたが、影武者のアミダラ王女はキーラ・ナイトレイが演じていた。白塗りのメイクで、よく見てもキーラとわかるのは難しい。もうひとりの侍女がソフィア・コッポラなのだが、フードで顔を隠していることが多く、こちらも判別は困難だ。
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