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トレインスポッティング(1996年)

公開日: : 最終更新日:2023/10/14 トレインスポッティング ,

トレインスポッティング(1996年)

スコットランド。青年レントンは、悪友たちベグビー、シック・ボーイ、スパッド、トミーとつるむヘロイン中毒者だった。何度もヘロインをやめることを試みるのだが、結局また手が伸びてしまう。なんとか克服しに出てまともに仕事につくものの、結局クビに。トミーの死もあって再びスコットランドに戻ると、大口の麻薬取引で大金をせしめんとする。

この映画、公開当時は内容や役者よりも、音楽で話題になっていた。の『Born Slippy』は揺るがないアンセムになり、の『Lust For Life』はこの人が再評価されるきっかけのひとつになったと思う。ワタシも、サントラはほぼリアルタイムで買って聴いていたが、作品は公開から10年以上経ってやっと観た。

初見ではピンと来ていなかったことが、改めて観たことでいくつかキャッチできた。共通の話題として何度もあがるサッカーのこと、悪友のひとりシック・ボーイが、をはじめとする映画マニアだったことなど。90年代の英国の若者のライフスタイル、サブカルチャーの一端を垣間見た気がした。レントンのジャージ姿には、当時のの姿がダブる。

レントンを、ベグビーをロバート・カーライル、スパッドをユエン・ブレムナー、シック・ボーイをジョニー・リー・ミラー、トミーをケヴィン・マクキッド。ジョニー・リー・ミラー以外の4人は、スコットランド出身だった。

ユアン・マクレガーは、その後『スター・ウォーズ』のオビ・ワン・ケノービをはじめハリウッドで大成功を収める。ロバート・カーライルは、本作の翌年に『フル・モンティ』に主演、3年後には『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』で悪役レナードを演じている。監督はダニー・ボイルで、2009年に『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミーを受賞。ユエン・ブレムナーは、『クリエイション・ストーリーズ』で主人公アラン・マッギーを演じている。

麻薬を取り扱っていながらじめっとした感じはなく、ちょくちょく人が亡くなっているのに暗さは感じさせない。『時計じかけのオレンジ』と『さらば青春の光』をミックスさせた、90年代版的な作品に思えた。

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