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レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers,RHCP)@フジロック’16

公開日: : Fuji Rock Festival'16

レッチリ@グリーンステージ

観るのは、2006年のフジ以来10年ぶり。つまり、ギターがジョシュになってからははじめてだ。イントロのSEを経てバンドが登場し、ジャムセッションから『Goodbye Angels』となる。意外なスタートだ。『Can't Stop』ではじまるものとばかり思っていたので。

ジョシュは長い前髪に隠れてなかなか表情が伺えないが、プレイはテクニカルで今のにはきっと合っているのだろう。ドラムのチャドは、曲間で間延びしないよう常にビートを発している(10年前は、曲間はしぃんとなることが多かった)。アンソニーは口ヒゲをたくわえ、軽い身のこなしでマイクスタンドを軸にするようにステージを動き回る。

しかし、ここではなんと言ってもフリーだ。まずリズムキープを課せられるのがほとんどのベーシストにあって、この人の場合は攻めであり、ギターと同列いやそれ以上にメロディーを担う機器として機能させている。また、ピアノのサポートが入っていたほか、1曲で紹介もなくギターが加わっていた。

新譜『The Getaway』からはまだしも、『Californication』からの曲が多く演奏されているのが意外だった。ステージセットは、バックドロップに4つの円とひとつの大きめの半円があって、これらはみなスクリーンで、演奏中の各メンバーを捉えていた。両サイドのスクリーンに映っていたのは、モノクロや原色で加工されたメンバーたちだった。

『By The Way』で本編を締め、アンコールとなるが、アンソニーのマイクが不調だったらしく、アンソニーは荒れてマイクを叩きつけ、一瞬騒然とした雰囲気になった。オーラスはもちろん『Give It Away』だが、アンソニーはたぶんチャドのマイクを使って歌っていたと思う。

フジロック20周年で、主催者は第1回のヘッドライナーだったレッチリを最終日のヘッドライナーにブッキングした。しかし当のレッチリ側は、20周年に特に触れることもせず、今の彼らのスタイルでのライヴをした。それももちろんアリなのだが、何かひとつ演出があってもよかったなあと思う。たとえば、登場の直前に97年第1回の映像を流すとかね。

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