スリーデイズ(2011年)
妻と息子と暮らす大学教授のジョンは、平穏で幸せな日々を送っていた。それが、ある朝突然妻が殺人容疑で逮捕され、3年後殺人罪が確定。獄中で自殺未遂した妻を見て、無実を信じるジョンはある行動を起こすため綿密な計画を練る。タイムリミットは、妻が別の刑務所に移送されるまでの3日間。そしてその「行動」とは、妻を刑務所から脱獄させ、息子と共に海外に脱出することだった。
上告が叶わず罪が確定してしまったとはいえ、脱獄という発想はかなり極端。しかもジョンは、裏の世界に通じているわけでもない、一般人だ。前半は脱獄の準備を整える様子が描写され、後半でついに実行。しかし警察の捜査の手も伸びてくる。モラルとして考えれば、海外脱出は失敗すると考えがちだが、ここでは警察の裏の裏をかく巧妙さが随所に効いていて、そしてラストを迎える。終盤の目まぐるしい展開は手に汗を握り、ハラハラさせられた。
主人公ジョンをラッセル・クロウ、妻をエリザベス・バンクス、妻を逮捕した警官をリーアム・ニーソンが、それぞれ演じている。エンドロールではウータン・クランのRZAの名前を見つけ、調べたら麻薬の売人役として出ていた。また、息子の友達の母親役で『トロン:レガシー』のオリヴィア・ワイルドが出演していた。
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