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コンテイジョン(2011年)

コンテイジョン

香港への出張から帰宅したベスは、シカゴの自宅に帰宅後発熱と咳の症状が出て、やがて死亡。同じ頃、香港のウエイターや日本人ビジネスマンも同じ症状で死亡する。死者の共通点は、香港のカジノにいたこと。WHOは事態解明に動き出し、アトランタの疾病予防管理センター(CDC)も調査に乗り出した。ベスの解剖からウイルスの分析を経て、コウモリと豚のウイルスが混ざった新種のウイルスであることが判明。しかし、ワクチン開発の目途は立たず、感染は世界規模にまで広がってしまう。

CDCのドクターは部下の女性ドクターを香港に派遣するが、彼女も感染してしまいあっけなく死亡。ベスは実は帰宅前にかつての恋人と密会(つまり不倫)していて、その恋人も死亡。ベスの夫ミッチは発症せず、ウイルス感染の発症率が100%ではないこともわかる。異変に最初に気付いたフリーライターのアランは、自身のブログで政府やWHOが事実を隠ぺいしていると糾弾しつつ、自身は感染したふりだけをしてレンギョウが効果があるとうそぶき、レンギョウを扱う会社の株を買う。WHOの女性ドクターは香港で調査するうち、現地人に拘束され、WHOのワクチン交換の人質にされてしまう。

非常に地味な作風ではあるが、ウイルス感染による死の恐怖が、観ている側にまでひしひしと伝わってくる。食料や必需品の買いだめ、レンギョウを求める人の列はやがて暴動化、盗み、等、追い詰められていくがこれという解決策がない。終盤ではワクチンが開発され、事態は沈静化に向かうことは向かうが、全世界で2600万人以上が亡くなったことになっている。

シカゴ、アトランタ、香港など、数箇所での動きが同時進行で描かれ、誰が主人公と言い難い状態。ただし、キャストはかなり豪華だ。ミッチが、ベスがグウィネス・パルトロワ、アランが、CDCのドクターが、部下の女性ドクターが、WHOの女性ドクターがマリオン・コティヤールと、主役級がズラリ揃っている。

WHOの女性ドクターは、ワクチンとの交換で解放されるが、そのワクチンが偽物と知り、子供たちのことが気になり現地に戻っている。その後どうなったのか?ミッチは、第一感染者ベスと接触していながらなぜ感染しなかったのか。・・・など、実は描かれきっていないと思える箇所がある。この映画の監督によると、劇場公開に至るまでにカットされまくってしまったのだとか。

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