ワールド・ウォーZ(2013年)
原因不明の感染症が蔓延し、感染者はゾンビ化して人間を襲い、世界中がパニックに陥った。元国連職員のジェリーは、家族を国連軍に保護してもらうのとひきかえに、感染症の原因究明とワクチン生成のために、世界中を飛び回る。
結論から言えば、ゾンビは繁栄のため健康体の人間を選別する能力があることがわかり、重病を患っている人間はゾンビから透明化できるという仮説が浮かび上がる。ジェリーは自らが被験者となってそれを証明。しかし結局原因はわからず、戦いはまだ始まったばかりというジェリーのナレーションで幕を閉じる。
人間がゾンビ化してしまい人間を襲うところは『バイオハザード』シリーズを思い出すが、感染症によって世界規模の混乱となり、じわじわと追い詰められていくさまは『コンテイジョン』の方を思い起こさせる。ジェリーは韓国~イスラエル~スイスと、感染症の謎を解くため奔走。しかしイスラエルから乗った飛行機にもゾンビが潜んでいて、手榴弾を爆破させて飛行機は墜落。ジェリーは瀕死の状態になってしまう。
絶望的なはずなのに絶望的に思えないのは、主人公ジェリーを演じているのがブラッド・ピットだからで、ブラピなら最後の最後でなんとかなってしまうはずという見方が、どこかにあるからだ。
音楽にはミューズが使われている。冒頭で『The 2nd Law:Isolated System』が流れていた。『Follow Me』も使われていたが、ヴォーカルなしのインストバージョンだった。
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