デスノート(テレビドラマ版)
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Death Note
7月から9月にかけて日テレで放送されていた、デスノートのテレビドラマ版。原作と設定が違うとか、視聴率ががた落ちしたとか、という話題を小耳にはさみつつ、放送からかなり遅れてまとめて観た。
ワタシは、原作を読み、アニメ版も映画版も観ている身だが、こういうデスノートもアリ、と思う。頭の中ではだいたい実写映画版と比較しながら観てしまうが、映画版よりテンポが早く、描き切れなかったところまで補完している印象だ。
設定の違いは、あまり気にはならなかった。夜神月が天才ではなく、平凡な大学生であること。母が早くに病死し、それに絡んで父総一郎との間に溝があること。映画版では登場せずじまいだった魅上やニアを早い段階で登場させ、最終決戦以前に月と会わせていること。Lとニアが会っているのも同様。ヨツバも描いている。逆に、出目川や高田清美は登場しない。
キラ対策本部の日村章子をハル・リドナーとしたのは、原作を少し継承している。そして、月にデスノートで操られて自爆するあたりは、映画版前編での南空ナオミとダブる。映画版へのオマージュかな。
個人的に不満があるとすれば、ニアになる。性別を変えたのはまだしも、Lの後を次ぐだけの天才にはどうしても見えなかった。見た目は原作に忠実だったかもしれないが、実写にするとこうなるかという落胆の方が大きい。メロがニアの別人格というのも、なぜそうしたのかはよくわからなかった。
Lは、ナルシスト気味なのと正義を口走りすぎるきらいはあったが、山崎賢人くんは頑張った方だと思う。映画版の松山ケンイチと比較されてしまうのは、むしろ部が悪い。
そして、月の窪田正孝くんだ。回を重ねる毎に心の声と顔芸には狂気がにじみ出るようになり、原作の月にかなり近いイメージになった。映画版の藤原竜也を超えたと言ってもよく、この作品で窪田くんは俳優として大きく飛躍した。
Lは常に白シャツだが、Lに会うときの月は黒い服装に。わかりやすいコントラストになっていて、これはドラマ版や映画版だけでなく、どのメディアでも共通だったのかな。
ラストに、なんと来年劇場版公開の告知がされた。人間界に同時に存在できるデスノートは6冊まで、というルールを生かす展開になりそうだ。映画版の映像もちらっと流れていて、完全オリジナルかもしれないが、テレビドラマ版か映画版のどちらかの流れを汲むのかもしれない。
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