ロック・オブ・エイジズ(2012年)
1987年。シンガーとしての成功を夢見て、故郷オクラホマからロサンゼルスに出てきたシェリー。有名ライヴハウス「バーボン・ルーム」で働くようになり、同じくアーティストとしての成功を夢見るドリューと恋に落ちる。
借金返済に頭を悩ませていたバーボンルームのオーナーは、有名ロックスターでこのライヴハウスの出身でもある、ステイシー・ジャックスを出演させることに決める。しかし、街からロックンロールの野蛮なイメージを払拭したいロス市長夫人は、このことに過剰に反応する。
個人的には数えるほどしか観たことがないミュージカル映画で、もともとブロードウェイで上映されていたものを元ねたにしているそうだ。ただし、今回は80年代ロックナンバーがこれでもかとばかりにかかりまくる。
ナイト・レンジャー、デイヴ・リー・ロス、フォリナー、デフ・レパード、REOスピードワゴン、ジャーニーなど。クライマックス直前では、ステイシーのライヴをやめさせたい市長夫人側がトゥイステッド・シスター『We're Not Gonna Take It』を、対するライヴハウス側はスターシップ『We Built This City』を歌い、掛け合いになる。
ストーリーは荒唐無稽というかご都合主義というかお気楽というか、どう楽しむかは結構難しい。個人的には、流れる曲になつかしさを感じつつも、まともにのめり込むことはなく、ツッコミを入れながら観た。ドリューとシェリーが、タワーレコードでアナログ盤を手に取りながらやりとりするシーンが、いちばんよかったかも。
シェリーとドリューを演じた人は、ほぼ無名。ステイシーはトム・クルーズで、恐らくはガンズのアクセル・ローズをモデルにしているであろう、ロックスターのなりきりぶりがすごい。市長夫人はキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、バーボンルームのオーナーはアレック・ボールドウィンだった。
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