大河原邦男展に行ってきた
上野の森美術館で開催されている、大河原邦男展に行ってきた。
まず、入り口脇にこの人が手掛けてきたロボット群の大きさを対比した巨大ボードがあって、これを観ただけでにやにやしてしまう。そして中に入るが、ほぼ年代順にこの人が描いたロボットたちの原画やコピーを堪能する。スタートはタツノコプロで、作品は『ガッチャマン』だった。
ゴワッパー5ゴーダム、ボルテス5、ダイターン3、トライダーG7、ダイオージャ、ダグラムなど、なつかしい作品が並ぶ。これらを観ていたのはまだ小さい頃で、とにかくロボットアニメが多かった。母親にはまたテレビばかり見てっ、とどなられてばかりだったが、今思えば幸福な時代だったかもしれない。
そして、大河原の地位を絶対的なものにした、2つの作品のコーナーに差し掛かる。『機動戦士ガンダム』『装甲騎兵ボトムズ』だ。
六本木ヒルズでもガンダム展を同時開催しており、作品のオリジナルは向こうに展示されているというのを結構見かけた。携わっているのはファーストだけなのかと思ったが、以降のガンダムシリーズにも多少なりとも関わっていることがわかった。2001年頃制作していて、911を受けて中止になってしまったという、幻のシリーズがあることをはじめて知った。
ボトムズにもそこそこスペースが設けられ、作品を展示してくれたのは嬉しかった。以前テレビかネットかで、横に人間が立って会話できる大きさでありつつ、手足を吹っ飛ばしてコクピットが無事なぎりぎりの大きさとして、アーマード・トルーパー(AT)の全長を4メートルにしたというコメントを思い出した。ボトムズは凝ったストーリーや主人公のキャラクターなど、作品そのものが優れているが、そのためにはとことんまでリアルに近づけた、「ウソの兵器の極致」であるATの存在も不可欠だった。
実は、2009年に八王子で行われたこの人の展示にも行っていた。今回は行くかどうか迷っていて、結局前売りはスルーしていた。しかし、後で後悔するのもイヤだなと思い直し、足を運んだ。感覚的にではあるが、展示数は今回の方が多かったと思う。六本木のガンダム展の半券を提示すれば、前売り料金で入れます。
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