イアン・マクレガンさん(Ian McLagan)死去
スモール・フェイセス/フェイセズのキーボード奏者だった、イアン・マクレガンさんが3日に亡くなられた。死因は脳卒中による合併症とのこと。69歳だった。
ワタシは、1度だけだがマクレガンさんを観たことがある。2011年のフジロックに、再結成フェイセズがヘッドライナーとして出演したときだ。開催前にフェイセズのアルバムをひと通り聞いたのだが、決してロッド・スチュワートのワンマンではなく、ひとりひとりが卓越した技量を持つ、優れたミュージシャンの集合体なのだと思わされた。
このときは、ロッド・スチュワートの代役がミック・ハックネル(元シンプリー・レッド)、故ロニー・レインの代役がグレン・マトロックだった。実際にライヴを牽引していたのはミックとロニーだったが、マクレガンさんのキーボードはいぶし銀の魅力を以て響き渡った。しわがれ声でMCもしていたが、この体験が今となっては非常に貴重なものになってしまった。
フェイセズ解散後は、自身の名義でソロ活動をする一方、セッションミュージシャンとしてレコーディングやツアーに参加した。ストーンズ代表曲のひとつ『Miss You』での鍵盤の音色は、この人から発せられたものだと、飛び交う訃報記事を読んで思い出した。
謹んでご冥福をお祈りいたします。それにしても、国内外で大物や実力者の訃報が相次いでいる。。。
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