フェニックス(Phoenix)@サマーソニック2014 #サマソニ
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最終更新日:2020/06/13
Summer Sonic 2014 サマソニ
コーチェラ2013ヘッドライナーはダテじゃなかったっ!すごかった!
登場するなり、オープニングがいきなり『Entertainment 』で、しかもイントロのドラムがラウドだったことに度肝を抜かれた。もちろんそれだけじゃない。2人のギター、ベース、ヴォーカルのトーマス、後方ひな壇のドラムとキーボード、6人すべてが発するエネルギーの大きさに、また度肝を抜かれた。
出だしからの高いテンションは、途切れることも下降することもなかった。メンバー全員に、自信がみなぎっているのがわかった。彼らのアルバムを順番に聴いてきて、『Bankrupt!』で突き抜けた感触を受けた。それは、このライヴの場でいよいよ明らかになった。
それまでの彼らは、フランス出身らしく、お洒落でポップなギターロックという感じだった。しかしここでは、真逆と思われるヘヴィネスとラウドネスを組み込み、自らの血肉と化すことに成功しているのだ。これは想像できなかった。そして、たまらなく嬉しい。
2000年代組のバンドも、既にいくつも解散している。ザ・ミュージックも、ホワイト・ストライプスも、ジェットも、キーンも、ラプチャーも。ジャック・ホワイトこそソロで再び輝きを放ってはいるが、音楽の世界で生き抜くことの厳しさ、難しさを痛感している昨今だった。日中に観たホワイト・ライズにエールを贈ったのも、そんな気持ちからだった。
しかし、フェニックスは生き残った。
終盤、トーマスはステージを降りてモッシュピットに突入。およそ肉体的な表現が似合わないバンドと思っていたが、今の彼らにはそんな外野の勝手な分類など関係がない。溢れんばかりのエネルギーを、最高の形で表現し提供しようとしているに違いない。
よくぞ、ここまで高みに上ってくれた。
よくぞ、ここまで磨きをかけてくれた。
2004年にクリスチャン・ディオールのパーティーで、2006年と2009年のサマソニで、彼らを観てきた。彼らが力をつけ、成長する姿を、見続けてきた気持ちだ。そして今夜、この瞬間を迎えることができて、ほんとうによかった。
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