カサビアン(Kasabian)@ソニックマニア
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最終更新日:2020/06/13
Summer Sonic 2014 フジロック
ワタシがこのバンドとしっかり向き合っていたのは、初期の頃だ。コンスタントに来日はしているはずだが、ライヴを観るのも6~7年前のフジロック以来だと思う。ので、もしかして定番になっているであろうことも、新鮮に受け止めることができた。
キーボードのサポートが常駐し(正式メンバーじゃないよね)、曲によってはトランペッターも導入されていた。そして何より、バンドの表現力が格段に増していた。トムの存在感の大きさは相変わらずだったが、サージが幅を広げたのはびっくり。しかし、このバンドが成長するには、絶対この人の飛躍が必要と思っていた。
リードギターのサージだが、曲によってはプログラミングもこなしていた。ライトサイド・レフトサイドと、オーディエンスとのコール・アンド・レスポンスを行い、MCも豊富だった。中盤、まるでローリング・ストーンズのキースコーナーのような、トムが捌けてサージがリードヴォーカルの曲を演奏するコーナーがあった。
サージコーナーもアリだなあ、と思っていたところに、『Club Foot』の電撃のイントロが。ここで来たか。デビューアルバムの曲だが、今もってバンド最大のアンセムだ。続いたのが『Empire』で、ここが場内の一体感が最大値に達したときだ。しかし終盤になってもテンションが落ちることはなく、彼らはそのままやりきった。映像のカウンターがゼロまで行ってしまってまたやり直しになるのは、ワタシには意味がわからなかった(笑)。
ライヴ終了後、サージはいち早くステージを降りて中央の花道を走り、両側のオーディエンスとハイタッチを交わした。トムもステージを降り、モッシュピットに突入し、プレゼントらしきぬいぐるみをいくつも抱えながら戻ってきた。
グラストンベリーのヘッドライナーもこなした彼らにとって、実力は申し分のない域にきていると思う。後は、『Club Foot』に比肩する決定的なシングル曲を、生み出せるかどうか、だ。
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