ロビン・ウィリアムズさん死去
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最終更新日:2021/02/13
ロビン・ウィリアムズ ロバート・デ・ニーロ
俳優のロビン・ウィリアムズさんが自宅で死亡しているのが11日に発見された。自殺と見られていて、享年63歳だった。ワタシが観たことのある作品は、『レナードの朝』『いまを生きる』くらい。もっと観ているつもりでいたのに、これっぽっちだ。
『レナードの朝』は、神経病の患者レナードに新薬を投与することで彼が30年ぶりに「目覚め」健常者の生活に近づくものの、結局は元の状態に戻ってしまうというストーリー。ウィリアムズさんは医師を演じ、レナードはロバート・デ・ニーロが演じていた。
『いまを生きる』は、全寮制の学校に赴任した教師キーティングが、厳格な規則などどこ吹く風で、生徒たちにより自由なものの考え方をするよう諭す。しかし、生徒のひとりが強制的に士官学校に転校させられることに反発し、自殺。学校側はキーティングに責任をなすりつける。ウィリアムズさんは、キーティングを演じていた。
『いまを生きる』は、ちょっと意外なところでも観ていた。仕事の一環でフランクリン・コヴィーの「7つの習慣」の研修を受けたことがあって、その最後にこの作品のラストシーンが使われていた。
退学を盾に嘘の自白をさせられた生徒たちが、キーティングが学校を去る日、「Oh Captain,my captain」と言って次々に机の上に立った。これはキーティング最初の授業へと結びつき、生徒たちとキーティングとの絆が失われていないことの証だった。そして最初に机に立ったのは、どちらかというと引っ込み思案な生徒だった。彼が最後に発揮したリーダーシップを、研修はテキストに使ったのだ。
ウィリアムズさんの作品をあまり観ていないのに、結構観ているような気でいるのは、この人の笑顔をテレビや雑誌などで繰り返し観ているからだろう。上記2本はいずれもシリアスものだが、人を笑わせ温かい気持ちにさせてくれるのが、この人本来の資質だったと思う。
デ・ニーロやモーガン・フリーマンのように、70代でもバリバリ動いている俳優たちが少なくない中、63歳での死は早すぎる。記事によると、近年は重度のうつ病だったとのことだが、だからといって自ら命を絶ってしまったのはとても残念だ。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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