ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 –
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最終更新日:2024/10/25
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
自動手記人形として働くヴァイオレットは、代筆業ではなく教育係として貴族令嬢イザベラ・ヨークの面倒を見ることに。寄宿学校に馴染めないイザベラは、当初ヴァイオレットにもきつく当たっていたが、彼女の真摯な姿勢に接する中、次第に心を開いていく。任期を終えてヴァイオレットが去るときに、イザベラは自分の本名がエイミーであることと身の上を打ち明け、義理の妹テイラーへの手紙を依頼する。
手紙を受け取ったテイラーは、3年後に孤児院を抜け出し、ヴァイオレットを訪ねてくる。テイラーは配達員ベネディクトのもとで見習いとなり、ヴァイオレットは字の読み書きができないテイラーをサポート。テイラーはエイミー宛の手紙を書き上げるが、エイミーはかつてヴァイオレットが訪れた邸宅に住んではいなかった。エイミーは地方貴族に嫁いだと思われ、ベネディクトは奔走する。
タイトルに「外伝」とあって、本作ではヴァイオレットはいちおう主人公だが狂言回しのような役回りになっている。エイミーとテイラーの義姉妹が、実質的な主人公だ。
エイミーはもともとは孤児で、自分の生活だけでぎりぎりのはずがテイラーを引き取って暮らしていた。エイミーはヨーク家の当主と愛人との間の子で、テイラーの身を保証代わりにヨーク家に引き取られていた。貧しくてもテイラーと暮らしていたエイミーの方が、裕福だが息が詰まりそうな生活を強いられるイザベラよりも生き生きしているように見えた。ヴァイオレットと会うまでは。
一方のテイラーだが、『となりのトトロ』のメイのように天真爛漫で、幼いというのもあるが、問題児にしてなぜか憎めないキャラクターだ。ベネディクトはエイミーの現住所を探し当て、テイラーが書いた手紙を本人を連れて配達に行く。しかしテイラーはエイミーには会わず、ベネディクトが手紙を渡すのを物陰から見ているだけだった。自分が一人前の配達員になったときに、届けに行くそうだ。
エイミーにもテイラーにも、寄り添い、手伝い、しかし出過ぎることはしないヴァイオレット。サポート役としては、完璧な振る舞いだ。石川由依の感情を抑えた声の演技は、最近だと『NieR:Automata』の2Bでも証明しているが、とても素晴らしい。
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