ブレイド(1998年)
人間とヴァンパイアとの混血であるエリックは、日光やニンニクなどヴァンパイアの弱点にも耐性があった。ブレイドとしてヴァンパイア狩りをしていて、あるとき多くのヴァンパイアが集まるナイトクラブを襲撃。ブレイドによって黒焦げにされたヴァンパイアのクインは、病院に担ぎ込まれる。
検死を担当した女医のカレンは、クインに吸血されてしまう。ブレイドはカレンを助け、仲間のウィスラーが作った血清を投与してカレンはヴァンパイアにならずに済む。一方ヴァンパイア界では、評議会がフロストの行き過ぎた活動を叱責。しかしフロストは気に留めず、ヴァンパイアを表舞台に出すために人類を滅亡させることを目論んでいた。
ブレイドはマーベルコミックのヒーローキャラクターだが、本作はマーベルスタジオが立ち上がるより約10年前の1998年に公開されている。そして、ワイヤーアクションといいCGといい、その時代に作られたとは思えないくらいクオリティが高い。『マトリックス』シリーズやMCUに先駆けていると言っていい。
ブレイドはヴァンパイアを滅することで一貫していて、ブレることがない。見た目ダークヒーローだが、病院でカレンを守る姿勢からはクリーンな姿勢が感じられる。さすがにひとりだけで何もかもこなすのは難しく、血清や武器を用意する人間のウィスラーという協力者がいる(中盤でヴァンパイアに噛まれてしまい、変貌する前に自ら引き金を弾くが)。
キャストは、ブレイドにウェズリー・スナイプス。『メジャーリーグ』などで当時既に俳優として台頭していたが、シリーズ化された本作によりアクションスターとしての地位も確立。長身で屈強な肉体を駆使した格闘戦をこなし、銃剣も使いこなす。個人的には、『ザ・ファン』で見たことがある。
ウィスラーはクリス・クリストファーソン(先月28日に亡くなられた)だが、正直見ても気づけなかった。カントリーシンガーにして俳優もしているが、個人的に観たことがあるのは『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』くらいだったからだ。ラスボスのフロストは、スティーヴン・ドーフ。なんと、『バックビート』でスチュアート・サトクリフを演じていた人だった。
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