Radiohead(レディオヘッド)(1)
4月になったとたん、夏フェスの情報が立て続けになだれ込んできたこともあって、不覚にも印象が薄くなりつつあるのだが、ワタシの次のライヴはレディオヘッドなのだ。来日自体は昨年夏のサマーソニック以来で、単独公演となると、2001年秋以来約2年半ぶりとなる。
ロッキングオンで結構取り上げていたこともあって、93年のメジャーデビュー時からその名前だけは知っていた。当時はレモンヘッズというバンドも精力的に活動していて、名前がかぶっているがために記憶に残っていたのだ。しかし、実際に音を聴いたのは、翌94年の初来日辺りから。といってもこのときの公演には行かず、やっとファースト『Pablo Honey』を買って聴いていた。本格的に彼らと向き合うようになったのは、シングル『My Iron Lung』からで、セカンド『The Bends』はそれから更に遅れてサード『O.K.Computer』のリリースの辺りに購入。そしてサードは、98年の来日時に慌てて買って聴いた。
このときの国際フォーラム公演がワタシにとっての初レディヘだったのだが、公演日が日曜日だったからチケットを取ったものの、もし東京圏の公演がウイークデーオンリーだったら、パスしていたかもしれない。そしてライヴだが、はっきり言うとワタシの聴き込みが足りなかったがために、悲しいかな、数あるライヴ体験のひとつとして埋没してしまっているのだ。
というわけで、しばらくの間ワタシにとってのレディオヘッドは、90年代の優れたUKギターバンドのひとつという認識の域を出なかった。のだが、2000年にリリースされた次なる作品をきっかけにその認識は大きく変わり、最重要バンドのひとつにまでのし上がってくる。
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