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ポジション

公開日: : 最終更新日:2024/09/16 Radiohead

Radiohead『Amnesiac』

自分が観に行ったライヴのレポートを書くときは、当然ながら自分が何を思いどう感じたかを中心に書くのだが、それ以外にも会場の様子についても触れることにしている。そうすることで、そのライヴがどんな様子だったかがライヴを観に行きたくても観に行けなかった人のために少しでも役に立てばいいし、また同じ日にライヴを観た人であれば、自分の目が届かなかった部分について観ていたりして、それで意見交換のようなものができるかもしれないからだ。

そうした中でも特にワタシが明記することにしているのは、ワタシがどのポジションで観たのかということだ。会場の大きい小さい、椅子席とスタンディング、ステージとの角度や距離、などなど。そのアーティストに対する自分の思い入れの度合いと同様に、こうしたファクターによってワタシの感じ方も変わってくると思うし、同じアーティストのライヴを何度か観に行ったとしても、座席の位置が変わったことによって、また違った見え方をしてくることもあるのだ。

今週3日4日は、横蟻にのライヴを観に行ってきた。3日はセンター席14列目の角。1列目から13列目までが最初のブロックになっていて、13列目と14列目との間は通路になっていた。開演前はもちろんのこと、開演中や終演間際でも人の行き来が多くて、それが結構気になった。ただ、今回はステージの両端にスクリーンが設置されていて、ステージ内にあるカメラが捉えた映像を映し出していた。ステージにも比較的近く、同時にスクリーンの演出も堪能することができた。

4日は少しステージに近くなり、7列目の向かって右。スクリーンを見るには少し角度がきつかったが、幸運にも前の席に背の高い人がおらず、はっきりとステージを捉えることができた。特に大きな会場であればあるほど、ステージに近い人とそうでない人とで受け取り方や感じ方には大きく差が出てくるものだと思うし、それはどうしても避けられないことだと思う。なのでワタシは特にいいポジションでライヴを観ることができた場合、それをレポートにはっきりと書くことにしている。そしてこの日のライヴは、ほんとうに最高だった。ライヴ序盤は自分のポジションが恵まれているからそう感じるのだろうと思い込んでいたのだけれど、中盤以降も落ちることのないテンションに、それだけではないのだと気付かされたのだ。

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