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ジャニス・ジョプリン『A Night With Janis Joplin』

公開日: : Janis Joplin

ジャニス・ジョプリン『A Night With Janis Joplin』

ジャニス・ジョプリンの半生がブロードウェイジカル公演として行われており、日本では劇場公開されていた。その映像を、観ることができた。

ジャニス役の人による、歌とトークで進行。どちらにも字幕がついていたので、彼女が外に向かって発信する内容だけでなく、内面も垣間見ることができるようになっていた。ステージにはバンドとホーンセクション、曲によっては女性コーラスが加わり、彼女をバックアップした。

ジャニスにとってのスターは、アレサ・フランクリン、ニーナ・シモーン、オデッタ、ベッシー・スミス、エタ・ジェームス。現実には実現しえない、彼女たちとジャニスとの共演もされた。中盤の『Kozmil Blues』から『I Shall Be Released』は、彼女たちだけのステージになった。

『Summertime』は、アレンジが変わりすぎていてなかなか気づけなかった。代表曲のひとつ『Me And Bobby McGee』では、彼女が発するエネルギーが場内にまで行き渡り、スタンディングオベーションを生んだ。ジャニス役の人はメアリー・ブリジット・デイヴィスという人で、歌声も、ビジュアルも、ジャニスのイメージを受け継いでいた。

『Stay With Me』で本編を締めくくり、キャスト全員がステージ前に整列。エンドロールが流れる中、彼女はアカペラで『Mersedes Benz』を歌い、ショウを締めくくった。

ジャニスには、ロックシンガーとしての素晴らしさと、精神不安定だったりドラッグに依存していりしたダークな部分とがあるが、後者へのフォーカスを最小限にし、明るいラストにしたのは正しかったと思う。

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