チケット狂想曲

ネット上でさまざまな憶測や噂が飛び交っても、たいがいのことには動じてこなかったつもりだった。オフィシャルな発表でない限り話半分に聞いておけばよくって、いちいち振り回されて一喜一憂してもしても仕方がない。しかし今回ばかりは振り回されまくった。もちろん、ローリング・ストーンズ来日についてである。

89年以降のストーンズのツアーは基本的に会場はスタジアムクラスで、過去の日本公演も全てドームだった。それが今回は、スタジアム／アリーナ／ライヴハウス（シアター）という、キャパシティの異なる3種類の会場で公演を行い、狭くなるに従って選曲はレア度を増すといった具合だった。個人的にも希望してはいたのだが、でも実際に日本でもそれが行われるとは期待していなかった。

東京は当初ドーム2公演が発表されていて、チケットは完売。やがて武道館追加公演説や横浜アリーナ追加公演説が浮上。その裏付けとして最も信頼性が高かったのは、ツアーTシャツに「TOKYO」「YOKOHAMA」と刻印されていたことだった。2月中旬に武道館追加が正式発表になり、そして先週横浜が正式発表になった。公演開始2週間前という、なんともギリギリのタイミングでだった（ただ、90年の初来日時には、記者会見でミックが追加公演を発表するということもあったっけ）。

大変なのはこの後で、ワタシは武道館はなんとかウドーの会員先行でチケットを確保。そして横浜だが、なんとダブってチケットを取ってしまった。まずは日テレの深夜番組内の先行予約で。そしてウドーの会員先行でだ（片方について無事お譲りすることができました）。

実は一般発売分では東京公演は全て完売になっているが、ネット上では売りたい人で溢れているという、なんとも不可思議な状態になっている。特に横浜は発売が遅かった上に公演日が近いということもあり、かなり余っているように見受けられる。ストーンズをアリーナで観れるなんて、スゴイ贅沢なはずなのに、この現象はいったいどうしたことだろう。