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ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Rock And Roll Circus(DVD)』

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Rock And Roll Circus(DVD)』

が豪華ゲストを招いて「サーカスショウ」仕立てにした映像、ロックン・ロール・サーカス。撮影は68年だったがその後オクラ入りとなり、それが96年に突如VHSリリース。ワタシはそれを買って観たのだが、その後DVD化にあたりボーナス映像が付加されているとのことで、買いなおした。

まずは、63分の本編。客はみなイエローやオレンジのマントを着ていて、狭いステージでアーティストたちが演奏。ジェスロ・タル、、タージ・マハール、マリアンヌ・フェイスフル、ダーティー・マック、そしてストーンズだ。ダーティー・マックとはこのために編成されたスーパーバンドで、ヴォーカル&ギターに、ギターに、ベースを、ドラムに・エクスペリエンスのミッチ・ミッチェルという布陣だ。

このダーティー・マック、及びザ・フーの演奏のインパクトが強すぎたせいもあってか、ワタシはストーンズのパフォーマンスをほとんど覚えていなかった(汗)。映像がいったんオクラ入りになったのは、収録が長すぎてストーンズの頃には客のテンションが落ちてしまったからだとも言われているが、少なくともここではそうは見えない(うまく編集したのかも)。

そして何より、ストーンズの演奏そのものは輝いている。このころかなり微妙な立ち位置だったブライアン・ジョーンズも、ギターを弾き、マラカスを振っていた。『Sympathy For The Devil』のときの、の鬼神のようなパフォーマンスはすごかった(後半、悪魔を思わせるメイクが顔面に施されていた)。

そしてボーナス映像だが、こちらも約60分ある。タージ・マハールのリハーサル時のライヴ、本編ではまるまるカットされてしまったピアニストの演奏(確かに他のアーティストと比べると浮いている)、フォトギャラリーなどだ。そんな中、このDVDのために用意されたであろう映像がふたつある。

ひとつは、現在ののインタビュー。もともとはストーンズとフーとフェイセズでツアーをする構想だったのが、この映像に転じたこと。ストーンズに声をかけてもらって光栄に思ったこと。何かと批判されがちなオノ・ヨーコを、あのメンバーの中に入って歌える女性は彼女だけと擁護していた。もうひとつは、『Sympathy For The Devil』のファットボーイ・スリム・リミックス。音は原曲を極力生かしつつテクノ調に仕上げていて、PVもポップアート調の古くて新しい感覚があり、いい再構築をしている。

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