ダイ・ハード2(1990年)
ナカトミビルのテロ事件から、1年後のクリスマス。ジョン・マクレーンは、妻ホリーを迎えるためワシントンの空港にいた。荷物室に入っていく怪しい2人組の男を見つけて職質すると、銃撃戦に。ひとりは仕留めるが、もうひとりには逃げられてしまう。マクレーンは空港の封鎖と捜査を進言するが、空港警察に相手にされない。
マクレーンは死んだ男の指紋情報をロス市警のパウエルに送って照合してもらい、2年前に死んだことになっている米軍軍曹とわかる。管制塔に行き事の詳細を管制官に話すが、そのとき滑走路の着陸誘導灯が消え、飛行中の旅客機が着陸できなくなってしまう。そして、元米軍特殊部隊のスチュワートから管制塔に通信が入る。
前作から2年後に公開され、劇中の時間軸は1年後の設定だ。ナカトミビルの件は大々的に方等されたらしく、マクレーンの名前は警察にもテロリストにも知れ渡っていることが伺える。ただ、たまたま居合わせただけのマクレーンに自分たちのテリトリーを好きに動かれるのが面白くない、空港警察とはやはり衝突してしまう。
ただ、いくらマクレーンといえども、なにもかもひとりで対応するのは難しい。そこで、年配の空港施設管理人に協力をあおぎ、空港内の近道を通ってテロリストに対峙。後半では、空港のチーフエンジニアの協力により、テロリストのアジトを突き止める。
ド派手な銃撃戦は、今回も健在。また、クライマックスでマクレーンはヘリコプターから飛行機の左翼に飛び降り、テロリストと格闘する。リーダーのスチュアートは元特殊部隊の大佐で、当然格闘術にも長けている。さすがに生身の格闘ではマクレーンも歯が立たなかったが、そのことがむしろ最後の勝利に結びついていて、うまい具合に仕上がっている。
妻ホリー、ロス市警のパウエルの出演に、前作からのつながりがあるのは嬉しいところ。テレビレポーターのソーンバーグは、うーん、ザコキャラだが必要悪なのかな。
キャストは、マクレーンにブルース・ウィリスで、アクションスターとしての地位を更に強固にしている。テロリストの中に、なんとロバート・パトリックがいた。ここでは部下のひとりで、前半のうちにマクレーンに射殺される役。しかし、この人がT-1000を演じた『ターミネーター2』が公開されるのは、本作の翌年だ。
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