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ディープ・パープル『Deep Purple In Rock: Anniversary Edition』

公開日: : 最終更新日:2024/07/11 Deep Purple

Deep Purple In Rock: Anniversary Edition

の名盤のひとつ、『Deep Purple In Rock』。オリジナルは1970年発売だが、25周年記念盤が1995年に発売され、入手していた。

ジャケットはアメリカの4人の大統領の彫刻のパロディで、左からイアン・ギラン、リッチー・ブラックモア、ジョン・ロード、ロジャー・グローヴァー、イアン・ペイスの順に並んでいる。初回生産盤は、ケースに5人のサインがプリントされている。

唯我独尊のようなジャケットだが、ここまでバンドは決していい状況にはなかった。それまではクラシックやブログレにも通じる音楽性で、デビュー曲『Hush』こそまずまずヒットしたが、その後は商業的に苦戦。そして、ヴォーカリストとベーシストの交代劇も発生している。

1回ハードロック路線でやってみようということになり、曲作りはリッチーが主導権を握るようになる。結果、ギターを軸にしたハードな仕上がりになり、英国ではヒット。もともとツアーでの力量は確かだったので、知名度も上昇したそうだ。

『Speed King』『Child in Time』は、現在でもライヴで演奏されるパープルの代表曲のひとつだ。オリジナルは7曲だが、記念盤は当時シングルとしてリリースされた『Black Night』が追加され、更に別テイク、インストバージョン、ピアノバージョン、ロジャーによるミックスなど12曲が追加されている。

ブックレットの対訳によると、レコーディングをはじめ当時の様子がかなり詳しく記されている。複数のスタジオを使用したこと、一部の曲は先行してライヴ演奏されていたこと、『Child in Time』の構成やテンポは、イッツ・ア・ビューティフル・デイの『Bombay Calling』をヒントにしていることなど、アルバムが出来上がっていくさまを垣間見ることができる。

それにしても、『Hush』が1968年5月、『In Rock』が1970年6月で既に4枚目のアルバム。リリースのペースが、尋常ではない。そりゃバンドは疲弊するし、人間関係も悪くなるだろうと思ってしまう。

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