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クラフトワーク(Kraftwerk)@赤坂BLITZ “Trans-Europe Express”

公開日: : 最終更新日:2024/04/21 Kraftwerk

クラフトワーク(Kraftwerk)@赤坂BLITZ "Trans-Europe Express"

昨夜の公演を見終わった後に半ば勢いでチケットを取り、今夜も参戦。チケットにはABCDと一見ブロックと思しき記載はあるが、フロア内は細かくブロック分けされていないことは昨夜で把握済みだ。昨夜はPA脇の比較的後方でステージ全体を見渡せるポジションを取ったが、今夜は思いきって前方10列目くらいのほぼ正面に陣取ってみた。

定刻に例のSEがかかり、客電が落ちると「Ladies and Gentlemen…」という、のライヴではお馴染みのイントロが(でも昨夜はなかった)。幕に「TEE」の特急の映像が被さったかと思った次の瞬間に幕が開き、横一列の4人がお目見え。そしてバックドロップには、まさに「TEE」特急の映像が。

この日はアルバム『TRANS-EUROPE EXPRESS』の全曲演奏日だが、曲順は必ずしもアルバム通りではない。がしかし、ライヴの場ではその方がしっくり来ていて、そして昨夜に引き続き別世界へと誘われる。中盤3曲ほどが、モノクロのオーロラっぽい映像になっていた。実質、コレは映像なしということでは?今後の公演でもこのパターンがあるのかも。

映像はさておき、4人の動きを観ているだけでも結構楽しい。ラルフ・ヒュッターはヴォーカルとキーボード、右端のファルク・グリーフェンハーゲン(今年から加入)は恐らくVJだ。ので、真ん中の2人がどこを担当しているのかを、一生懸命見極めようとした。これも想像だが、真ん中左(つまりラルフの隣)のスキンヘッドのヘニング・シュミッツは電子ベース、真ん中右のフリッツ・ヒルパートはサンプリングが、主な担当と思われる。

全曲演奏は、瞬く間に終了。時間にして、30数分くらいだっただろうか。映像は終盤で復活していて、全曲がモノトーンだった。これが、このアルバムのカラーか。そしてキャリア総括モードへとシフトするのだが、『AUTOBAHN』は20分オーバーの大作であるにもかかわらず、観ていて飽きることがない。

そして前方に陣取ってわかったのだが、3D映像のリアルさがハンパない。一見単調に思える高速道路、また冒頭の『TRANS-EUROPE EXPRESS』の線路もそうだったのだが、これが自分目線のように体感することができ、電車先頭車両の運転手席後ろに立って進行を体感するのとほぼ同じ感覚を味わうことができたのだ。

総括セットは、ほぼ時系列順に代表曲が披露されていく。クラフトワークの曲は、2曲あるいは3曲でワンセットになっているのが多い。『GEIGER COUNTER』と『RADIOACTIVITY』然り。『NUMBERS』と『COMPUTER WORLD』然りだ。オール日本語の『DENTAKU』での場内の熱狂ぶりは、やはりすさまじい。そして個人的には、『TOUR DE FRANCE』『PLANET OF VISIONS』には未来的な世界観を感じてしまう。

締め括りは、『BOING BOOM TSCHAK』『MUSIQUE NON STOP』の必勝リレーだ。4人がひとりずつソロを披露し、卓のあるひな壇を降りて向かって右端に立ち、一礼してから袖の方に捌けていく。各人のソロの枠は映像ともリンクしていて、映像が切り替わるところで次のプレーヤーにバトンタッチされるという具合。ラストのラルフは、ソロを終えると若干表情を崩し、「Good Night…SAYONARA」と言い、ステージを後にした。

1. TRANS-EUROPE EXPRESS
2. FRANZ SCHUBERT
3. EUROPE ENDLESS
4. HALL OF MIRRORS
5. SHOWROOM DUMMIES
6. AUTOBAHN
7. GEIGER COUNTER
8. RADIOACTIVITY
9. THE ROBOTS
10. SPACELAB
11. THE MODEL
12. THE MAN MACHINE
13. NUMBERS
14. COMPUTER WORLD
15. HOME COMPUTER
16. DENTAKU
17. COMPUTER LOVE
18. TOUR DE FRANCE 1983 + INTRO
19. TOUR DE FRANCE 2003
20. PLANET OF VISIONS
21. BOING BOOM TSCHAK
22. MUSIQUE NON STOP

明日は、土曜日ということもあって真っ先に完売した『THE MAN MACHINE』デーだ。

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