A Samadhisound Sampler
公開日:
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最終更新日:2023/12/24
Japan/David Sylvian デヴィッド・シルヴィアン, ブライアン・イーノ
昨夜のデヴィッド・シルヴィアン公演で販売されていたパンフレットは、ハードカヴァーで中身は写真集になっている。その2/3は日本の風景だった。日本人にとってはありふれた光景に見えるが、この人にとっては新鮮なものとして映っているのだろうか。
そしてこのパンフには、巻末にCDが付けられていた。シルヴィアンが立ち上げているレーベル「Samadhisound」からのサンプラーCDで、全11曲入りだ。今日早速聴いてみたのだが、シルヴィアン名義が3曲、ナイン・ホーセズが2曲、シルヴィアンと高木正勝の共作が1曲で、これで過半数となっている。スティーヴ・ジャンセンのソロアルバムの曲も、1曲収められていた。
個人的に嬉しかったのは、ハロルド・バッドの名前が2曲であったことだ。ワタシがこの人のことを知っているのは、ブライアン・イーノとの共作を何枚か聴いているからであり、かつそれらは透明感に溢れつつ力強くもあり、環境音楽でありながら「攻め」の姿勢を感じることができたからだ。イーノのアンビエントものの中でも、個人的にはベストワークだと言える。
CDを通して聴くと、コンピ盤でありながらとっ散らかった感はなく、まるでひとつのコンセプトによって統一されたかのように見事である。というか、アンビエントな要素と適度なデジタルさとソフトなバンドサウンドとの融合が、シルヴィアンが掲げたレーベルの方向性なのだろう。
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