伊達直人からの贈り物
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最終更新日:2023/11/18
タイガーマスク
小田原の児童相談所がある庁舎前に、ランドセル6個と「お年玉です 伊達直人より」という手紙が置かれていた、というニュースを見た。実は、昨年暮れにも伊達直人から群馬の児童相談所宛にランドセル10個が置かれていたそうで、小田原の件は群馬のニュースを見て感銘を受けて行ったとのことだ。
「伊達直人」とは、まず間違いなく寄贈者本人の名前ではない。というのは、漫画「タイガーマスク」の主人公の名前が伊達直人だからだ。
「タイガーマスク」は、孤児院で育った伊達直人が、虎の穴で修業を積んだ後にプロレスラータイガーマスクとしてデビューし、試合で稼いだファイトマネーで孤児院の子供たちにプレゼントを贈る、という物語だ。
虎の穴は地下組織で、誘拐しても届けの出ない孤児ばかりを世界中から集めて扱きに扱き、それに耐え抜いた者を悪役レスラーとして世に送り出す。レスラーのファイトマネーの50%を虎の穴に還元することを求め、伊達直人は孤児院の借金返済を優先したがために虎の穴への送金ができなくなり、以降裏切り者として次々に送り込まれる刺客と戦うことに。当初は反則ファイトに終始していたが、孤児たちに正しい生き方を身を以って教えるべく、正統派に転向する。
つまり、単なるプロレスものではない、愛と感動の物語なのだ。アニメーションは後半が原作と異なり、ラストはある意味で原作を超えている。また、実際にも覆面レスラーとして、これまで4人のタイガーマスクがデビューしている。
さて、冒頭の件だが、群馬も小田原も差出人の住所氏名の記載はなかったそうだ。ランドセルは児童養護施設にて活用されるとのことである。
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タイガーマスク(アニメ版)
『タイガーマスク』は、原作は1968年から1971年にかけて連載。アニメは、約1年半後の19