マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)@Zepp Haneda初日
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Manic Street Preachers スウェード, マニックス
マニック・ストリート・プリーチャーズとスウェードのダブルヘッドライナー公演が、日本で実現。同格の2組のアーティストが一緒にツアーするのは、欧米ではよくあることだ。しかし、それが日本公演となると単独になってしまうことがほとんどで、今回の来日は快挙と言っていい。2日連続公演の初日は、マニックスが先、スウェードがクロージングだ。
ほぼ定刻に客電が落ち、しばしSEが流れた後に向かって右の袖からメンバー登場。真っ先に姿を見せたのは、全身白スーツのニッキーだった。ジェームスの「トキオーゲンキデスカー」というMCから、『Motorcycle Emptiness』でライヴはスタートした。
続く『Everything Must Go』は、個人的にはじめて観た99年赤坂BLITZ公演の1曲目でもある。あれから24年が経ったが、今でもマニックスのライヴを観られていることの、幸福感を噛み締めながらステージを観た。
メンバー配置は、中央正面にジェームス、向かって右にニッキー、ジェームスの真後ろにショーン。向かって左に、サポートのギターとキーボードが陣取っている。バックドロップにはシングルコレクションアルバム『National Treasures』のジャケットが飾られていて、どうやら今回のツアーは、新譜に掛けてというより、グレイテストヒッツの趣のようだ。
ニッキーが「93年にサッポロに行った~」といったようなMCをして、もしやと思ったら、なんと『Still Snowing In Sapporo』だ!サビ前こそ地味だが、ジェームスがサビを歌った瞬間はじわじわきた。新譜『The Ultra Vivid Lament』の冒頭に収録されている曲で、彼らが親日家であることは感じてはいたが、こういう曲を作ってくれ、そして演奏してくれたことが、たまらなくうれしい。
『From Despair to Where』では、間奏のタイミングでジェームスがギターを替え、そして終盤にはスポットを浴びながらソロを披露。そしてスケール感に満ちた『A Design for Life』となり、中盤のピークとなった。
ジェームスのソロアコースティックを経て、『Slash ‘n' Burn』で後半モードへ。今やライヴでは欠かせない『Your Love Alone Is Not Enough』、一方でライヴでは久々と思われる『Enola/Alone』と、見逃せない瞬間が続く。1階フロア後方から観る限りでは、ショーンが渋味を増したものの、ニッキーとジェームスは以前とあまり変わっていないように見える。特にジェームスは、声質も声量も以前のままだ。
ラストは『You Love Us』『If You Tolerate This Your Children Will Be Next』の2連発で、約1時間15分で終了。ジェームスは、ステージ去り際に次はスウェードと言っていたと思う。
セットリスト
Motorcycle Emptiness
Everything Must Go
1985
You Stole the Sun From My Heart
Still Snowing In Sapporo
Die in the Summertime
Walk Me to the Bridge
From Despair to Where
A Design for Life
Suicide Is Painless (Theme From MASH)(Acoustic)
Slash ‘n' Burn
Your Love Alone Is Not Enough
Enola/Alone
International Blue
Stay Beautiful
You Love Us
If You Tolerate This Your Children Will Be Next
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