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エアロスミス(Aerosmith)、ミレニアムカウントダウンライヴ

公開日: : 最終更新日:2023/10/13 Aerosmith

Aerosmith『A Little South of Sanity』

は、1999年12月31日に大阪ドームでのカウントダウンライヴを敢行。このライヴはWOWOWで生放送もされ、日本のファンにとっては忘れられない公演のひとつとなった。

このときは名古屋や福岡のドームでも公演を行っていて、最終は東京ドーム2回。それぞれ単独公演だった。大阪のミレニアムライヴだけは、バックチェリー、Mr.BIGがオープニングアクトを務めていて、エアロ登場は午後10時半前後。『Eat The Rich』で幕を開け、『Permanent Vacation』以降の曲を基盤にしつつ、70年代の往年の名曲も披露するといった具合。ステージはバックにはオーロラビジョンがあり、龍のオブジェがあったりと、凝ったセットが組まれていた。ステージ前にはカメラがいくつも設置され、メンバーの動きを逐一フォロー。それらはオーロラビジョンに映される。ドームというだだっ広い会場で如何にファンを楽しませるかという、工夫の賜物なのだと思う。

カウントダウンの瞬間は、『Train Kept A Rollin'』をスティーヴンが無理矢理終わらせ(笑)、オーディエンスに呼びかける。オーディエンスもいつのまにか風船(甲子園球場で阪神ファンが使っているようなやつ)を準備していて、カウントダウンを合唱。そして2000年になった瞬間、一斉にその風船を解き放った。天井からも風船が放たれ、ステージ上ではメンバーが家族と抱擁を交わす。そして演奏を続け、『Sweet Emotion』で締めくくった。

個人的に嬉しかったのは、ジェームズ・ブラウンのカヴァー『Mother Popcorn』や、『Let The Music Do The Talking』といったレアな曲を演ってくれたこと。カウントダウンという、ともすれば”お祭り”に終始しがちな中にあって、この日このときだけのスペシャルな瞬間を生み出そうとするバンドの姿勢には、ただただ感服するばかりである。

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