デュラン・デュラン(Duran Duran)『Arena』
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最終更新日:2023/10/13
Duran Duran デュラン・デュラン
先日BSでデュラン・デュランのライヴを放送していて、録画したのを観た。その内容は、85年にビデオリリースされているパッケージ『Arena』のまんまだった。
84年のカリフォルニアでのライヴをベースにしつつ、随所にストーリー仕立ての映像が挿入されているという構成だ。デュラン・デュランというバンド名はジェーン・フォンダが主演した『バーバレラ』という映画の悪役から引用し名づけられたというのは知ってはいたが、その映画そのものがどういうものかは知らなかった。ストーリー映像とは、映画の一場面と思われるシーンを断片的に使いつつ、デュラン・デュラン博士が地球に降り立ってバンドのデュラン・デュランを脅かそうというチープなものだ。
さてライヴの方だが、メンバー5人のほかに女性コーラス2名、パーカッション、サックスなどのサポートを入れた編成。宮殿を思わせるような柱がセットとして立ち並び、バックドロップにはスクリーンがあって、PV等の映像が流されていた。ここで収録/演奏されている曲はほぼ当時のベストヒットであり、バンドの絶頂期を彩る曲ばかりである。サイモン・ル・ボンの運動量が思った以上に多く、またアンディ・テイラーの衣装の両肩には漢字がプリントされていた(左肩のみ「大湖○○~」というのをかろうじて見ることができたが、これどういう意味?)。
正直に言って、ライヴ映像として観るのはかなりキツい。デュラン・デュラン博士とその手下たちの映像が曲の最中に何度も割り込み、とてもじゃないが演奏を堪能するのは難しい。しかし、頭を切り替えて「長編のビデオクリップ」として捉えれば、それなりに楽しむことは可能だ。
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