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スミスとモリッシー、そしてジョニー・マー

公開日: : 最終更新日:2023/10/13 The Smiths/Morrissey/Johnny Marr ,

The Smiths

サマーソニックで実に7年ぶりの来日を果たす、。これに引っ掛けてモリッシーとスミスのページを作り、今日upした。当初はモリッシーのページだけを先に仕上げてupするつもりだったが、アルバムを『Viva Hate』『Bona Drug』と聴き込んだところで、スミスを踏まえずしてモリッシーを取り扱うことなどできないと思い直した。そして今度は、『The Smiths』『Hatful Of Hollow』・・・と、スミスのアルバムを順番に聴き込んでいったのだが、それまでワタシの中にあったイメージが、ものの見事に覆されてしまった。

モリッシーが詞を書き、が曲を作るという、2人の共同作業によって成り立っていたスミス。だけど、それでもスミスとはすなわちモリッシーそのものなのだと、ワタシは長い間思い込んでいた。ヴォーカリストであり、バンドのスポークスマンでもあり、ヴィジュアルイメージも担っていたモリッシー。それが今回聴き込んでみて、スミスとは実はジョニー・マーそのものなのではないかと感じてしまった。

どの曲でも耳に焼き付いて離れない、マーのギター。それは例えばのボノとジ・エッジのように対等な関係にあったのではなく、モリッシーのヴォーカルを際立たせるために、わざわざ抑えているように思えてしまった。スミスというバンドは、マーがモリッシーを訪れたことで始まり、マーがスミスというスタイルに窮屈になったときに終わった。そしてこんにちになってもなおスミスが支持され、スミスの音楽が色褪せないのは、マーのギターに依存しているからではないだろうか(ワタシ自身の感性が変わってしまって、そう感じるのかもしれない)。

昨夜、WOWOWでスミス83年のライヴを放送していた。モリッシーは花を振り回しながら歌い、オーディエンスも花を掲げ、ステージに投げ入れていた。ジョニー・マーは、モリッシーの横で淡々とギターを弾いていた。カメラは当然のように、モリッシーを中心に写していた。だけどワタシの目と耳に残ったのは、やっぱりマーの方だった。

スミスの活動期間は、実働5年。モリッシーのソロアーティストとしての活動期間は、いつのまにかスミスのそれを越えてしまっている。ここ数年は隠遁状態で久々の活動となるのだが、サマーソニックでは果たしてどんなライヴをしてみせるのか。楽しみでもあり、と同時に不安でもある。

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